セッション情報 ポスターセッション(消化器外科学会)

その他-症例 4

タイトル 外P-734:

術前に診断し得た虫垂をヘルニア内容とする大腿ヘルニア嵌頓の1例

演者 真崎 純一(国立災害医療センター)
共同演者 石橋 雄次(国立災害医療センター), 石黒 深幸(国立災害医療センター), 斎藤 洋之(国立災害医療センター), 吉田 直樹(国立災害医療センター), 大森 敬太(国立災害医療センター), 渡辺 慶史(国立災害医療センター), 若林 和彦(国立災害医療センター), 伊藤 豊(国立災害医療センター)
抄録 症例は67歳男性.2012年3月前日より突然の右鼠径部膨隆を主訴に近医受診.右鼠径ヘルニア疑いにて紹介となった.右鼠径部が鶏卵大に膨隆に軽度疼痛・発赤を認めた.用手的な環納は困難であった.来院時血液検査所見は,炎症反応の軽度上昇しているのみであり,造影CTでは,大腿ヘルニアを認め,虫垂の先端が嵌頓している所見を認めた.以上より虫垂をヘルニア内容とする大腿ヘルニア嵌頓と診断し,緊急手術を施行した.下腹部正中切開にて開腹すると,虫垂先端のみが嵌頓しており,用手的に腹腔内へ環納し,虫垂切除を施行した.右鼠径部切開にてDirect Kugelを使用して大腿ヘルニア根治術を施行した.虫垂をヘルニア内容とする大腿ヘルニア嵌頓は稀であり,今回われわれが「大腿ヘルニア」・「嵌頓」・「虫垂」をキーワードにて医学中央雑誌にて検索すると,22例の報告を認めるのみであった.若干の文献的考察を加えて報告する.
索引用語 大腿ヘルニア, 嵌頓