セッション情報 ポスターセッション(消化器外科学会)

その他-症例 6

タイトル 外P-746:

腹膜播種を呈した腸管外GISTの一例

演者 金沢 景文(守口敬任会病院・外科)
共同演者 鄭 賢樹(守口敬任会病院・外科), 谷浦 允厚(守口敬任会病院・外科), 植野 吾郎(守口敬任会病院・外科), 竹原 寛樹(守口敬任会病院・外科), 杉本 聡(守口敬任会病院・外科), 高山 昇一(守口敬任会病院・外科), 西原 政好(守口敬任会病院・外科), 丸山 憲太郎(守口敬任会病院・外科), 権 五規(守口敬任会病院・外科), 島田 守(守口敬任会病院・外科), 李 喬遠(守口敬任会病院・外科), 岡 博史(守口敬任会病院・外科)
抄録 症例は60歳 男性で内科医師.一か月前から下腹部痛があり増悪した為,患者自身は急性虫垂炎や膿瘍を疑い手術目的で受診.下腹部に圧痛を伴う腫瘤を認め他の腫瘍性病変も疑われるため手術となる.開腹時,著明な腹膜播種と骨盤内に長径11センチの充実性腫瘤を認めた.腫瘤は腸間膜に軽度の癒着を認めたが腸管との連続性は認めず,癒着部を剥離結紮し摘出した.術中に腸管全体を検索したが著変なく,非上皮性の腫瘍が疑われた.無事に退院となったが術後13日目にイレウスを呈し再入院.イレウス管造影で明らかな狭窄像を認めたため再手術となる.大網に播種した病巣が小腸を巻き込んで一塊となり,大網と小腸合併切除を行い再建吻合した.術後の免疫組織染色や遺伝子検索(C‐kitエクソン11領域の変異)の結果 GISTの診断を得た.術後の内視鏡検査や術中所見からも腸管には腫瘍性病変は全く認めず,腸間膜原発の腸管外GISTが疑われた.
索引用語 GIST, 腹膜播種