セッション情報 |
ポスターセッション(消化器がん検診学会)
胃1
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タイトル |
検P-3:対策型胃癌X線検診における逐年検診群の胃癌見逃し原因の検討
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演者 |
桝本 佳史(広島原爆障害対策協議会) |
共同演者 |
品川 祐樹(広島原爆障害対策協議会), 松島 文昭(広島原爆障害対策協議会) |
抄録 |
【目的】本研究の目的は,2008~2011年度の当センターの対策型胃癌検診において,発見された胃癌症例のうち,逐年検診群(1年前に受診)の胃癌見逃し原因について検討することである.【方法】当センターで,追跡可能であった2008~2011年度の対策型胃癌検診により発見された胃癌症例のうち,逐年検診群(1年前に受診)の胃癌見逃し原因について検討した.【成績】2008~2011年度の総受診者数は87473人であり,発見胃癌は215例,胃癌発見率0.21%,要精検率6.62%,精検受診率87.15%であった.そして逐年検診群(1年前に受診)における発見胃癌は89例であり,そのうち早期胃癌比率は68.5%(61/89)であった.また進行胃癌で発見された26例の前回見逃し原因について見ると(複数回答),バリウム付着不良(9例)が最も多く,次に気泡による影響(4例),余分なバリウムのたまり(4例),高齢者であり体位変換困難(3例),バリウム付着過剰(3例),椎体との重なり(2例),辺縁所見のみ(2例),腸へのバリウム流出(1例),圧迫枕の前壁描出不良(1例),正面視して描出されているが,読影では否精密(1例)であった. また,進行胃癌で発見された部位を見ると,前庭部小彎(5例)で最も多く,次に噴門部小彎(4例),前庭部前壁(4例),体上部後壁(2例),胃角部大彎(2例),前庭部後壁(2例),穹隆部前壁(1例),穹隆部後壁(1例),胃角部後壁(1例),体中部前壁(1例),体下部小彎(1例)であった.【結論】本研究より,ハード面である使用薬剤や,ソフト面である撮影手技などを見直すことにより,さらなる精度向上が期待される. |
索引用語 |
偽陰性, 逐年検診群 |