セッション情報 ポスターセッション(消化器がん検診学会)

肝臓・その他

タイトル 検P-12:

腹部超音波検診を普及していくために必要な事

演者 山口 和也(ちば県民保健予防財団・総合健診センター)
共同演者 佐藤 恒信(ちば県民保健予防財団・総合健診センター), 杉山 園美(ちば県民保健予防財団・総合健診センター), 三橋 佳苗(ちば県民保健予防財団・総合健診センター), 林 学(ちば県民保健予防財団・総合健診センター)
抄録 【背景】がんの集団検診は早期発見,早期治療により治療可能な早期がんの患者の救命を通して,集団のがん死亡率の低下を目指すものである.腹部超音波検診は,がんの集団健診として普及していない.
【目的】今後腹部超音波検診が普及するためには,何が必要かを検討する.
【対象と方法】2007年3月から2012年3月の5年間に,当財団総合健診センターの人間ドックおよび職域健診で腹部超音波検査を受診した,のべ23,477名を対象に,腹部超音波検診結果を集計してきたデータを見直し,がん死亡率の低下を証明するためには,どのようなデータを調査集計することが必要かを検討する.
【結果】がん発見数は21,がん発見率は0.09%であった.がん発見率は算出可能であるが,予後(1年生存率や5年生存率等)データが不足していた.
【考察および結語】腹部超音波検診発見がんの予後のデータを調査集計し,有効性を示す事を目指すべきである.ただ同時に,超音波検査士の処理能力は現状では限界域であり,集団検診に対応するためにはさらなる育成を進めて行く必要があり,対応可能になった地域,対象者をしぼり実施しはじめ,段階的に広げていくべきと考える.
索引用語 腹部超音波検診, 有効性