セッション情報 | ポスターセッション(消化器がん検診学会)大腸1 |
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タイトル | 検P-15:個別検診における大腸がん検診受診率向上のための方策に関する検討 |
演者 | 蓮見 直彦(大宮医師会大腸癌検診委員会) |
共同演者 | 須田 建夫(大宮医師会大腸癌検診委員会), 中野 真(大宮医師会大腸癌検診委員会), 三吉 博(大宮医師会大腸癌検診委員会), 川口 淳(大宮医師会大腸癌検診委員会), 松沢 良和(大宮医師会大腸癌検診委員会), 高木 俊二(大宮医師会大腸癌検診委員会), 松本 雅彦(大宮医師会大腸癌検診委員会), 石川 善樹(自治医大地域医療学センター・公衆衛生学), 斎藤 博(国立がん研究センターがん予防・検診研究センター・検診研究部) |
抄録 | 【目的】 大腸がん検診の受診率および精検受診率は,受診対象者の個人特性別だけでなく対象地域の医療機関の兼ね合いなど各地域間の格差も大きいと考えられる.そこで本研究では,当医師会地区の現状や今後の受診勧奨方策について知見を得ることを目的とし,一次検診受診者を対象とする調査を実施した. 【方法】 平成24年5月~平成24年10月の間に,当医師会地区で一次検診を受診した12,538名を研究対象者とした.調査項目は,属性(性別・年齢・居住地区・収入のある仕事の有無),過去の大腸がん検診受診状況,大腸がんに対する重大性の認識,大腸疾患の既往歴,大腸がんの家族歴,要精検率および平成24年10月時点での精検受診率であった. 【成績】 調査の結果,1) 便検査を大腸がん検診であると思っていない受診者が少なくとも約1割はいる可能性,2) 平成24年度一次検診受診者の約7割は1年前に受診していた,3) 継続受診(2年連続受診)の有無と関連がみられた変数は年齢と性別であった,4) 精検受診率に影響を与える要因は大腸がんに対する重大性の認識と居住地区であった. 【結論】 今後,一次検診の受診率向上のためには,1) 不定期受診者や過去に受診歴が無い者を重点対象とする受診勧奨の実施,2)便検査が大腸がん検診であることの啓発,が重要であると示唆された.また,精検受診率向上のためには,1) 精検受診率の地域間格差の解消に向けた関係各所(行政,医師会,医療機関)の連携,2) 大腸がんの重大性の啓発,が重要であると示唆された. |
索引用語 | 大腸がん検診, 受診率 |