セッション情報 ポスターセッション(消化器がん検診学会)

大腸2

タイトル 検P-18:

当院におけるCT colonography導入の取り組みについて

演者 伊奈 研次(名古屋記念病院・化学療法内科)
共同演者 古田 竜一(名古屋記念病院・化学療法内科), 村上 賢治(名古屋記念病院・消化器内科), 武内 有城(名古屋記念病院・外科)
抄録 【目的】欧米では,ヘリカルCTを用いたCT colonography(CTC)が報告されて以来,CTCを用いた大腸がんスクリーニングの有用性が数多く報告されている.本邦で2011年末に炭酸ガス自動注入機プロトCO2Lが薬価収載されたため,当院でもCTCによる大腸がんスクリーニング検査を予定しており,それに先立ち健常ボランテイアを対象にして,CTCの検査成績について検討した.【対象および方法】40歳以上の健常ボランテイア35名を対象にしてinformed consentを得たのちに,便潜血検査(2日法)およびCTC検査を行い,その結果を比較検討した.CTCの前処置は,FG-one(伏見製薬)を検査食とし,マグコロールPを900mLの水に溶いたものを下剤として用いた.撮影時にはプロトCO2Lで腸管を拡張し,64列MDCT(東芝)を用いて撮影し,収集したCT画像データをziostation2で解析,2名以上の医師で読影した.【成績】35名中7名が便潜血陽性(A群),28名が陰性(B群)で,径6mm以上の隆起性病変を4名 (11.4%)に認め,A群で2名 (28.5%)に,B群で2名 (7.1%) に認めた.4名4病変の内訳は,有茎性ポリープ2,広基性ポリープ1,脂肪腫1であった.腸管外病変は,胆石を5名,腎結石を2名,肝血管腫を3名,肝のう胞を4名,腎のう胞を3名,副腎腫瘍を1名に認め,腸管外病変の有所見率は48.6% (17/35) だった.【結論】径6mm以上のポリープを要精査と仮定すると,欧米の報告では大腸内視鏡検査に誘導する比率は7.7-33%と報告されており,当院での今回の成績はおおむね妥当と考えられる.便潜血陽性者では,陰性者と比べて要精査率が高いことが推測された.また腸管外病変の検出率も高く,CTC検査の有用性が高いことが示された.
索引用語 大腸がん, CTコロノグラフィー