セッション情報 ポスターセッション(消化器がん検診学会)

大腸2

タイトル 検P-19:

大腸3D-CTの前処置の評価-通常法と低用量法の比較

演者 加藤 貴司(北海道消化器科病院・内科DELIMITER大腸3次元CT研究会)
共同演者 碇 修二(北海道消化器科病院・内科), 目黒 高志(北海道消化器科病院・内科), 堀田 彰一(北海道消化器科病院・内科)
抄録 大腸3D-CT(3DCT)の精度検証を目的とした臨床試験JANCTの結果より,本邦でも3DCTは大腸精検法として注目されている.3DCTの前処置は大腸内視鏡と同量の洗浄剤(PEG2000ml)とタギングのための水溶性造影剤を服用する方法(通常法(F法))だが,JANCTに続いて行われた低用量法(R法)(PEG800ml)による臨床試験(UMIN 6665)でも良好な成績が報告され,洗浄剤の服用量を低減できる可能性が示されている.N法とR法による3DCT画像を比較しR法の前処置の質について検討した.【対象および方法】当院で便潜血陽性のため3DCTを施行した123例(F法75例,R法48例)を対象とした.前者はJANCT登録症例,後者はUMIN6665試験登録症例である.F法は検査当日に施行し,R法は検査前日に施行した.全例前日の検査食と眠前の下剤を使用した.前処置の評価として腸管内の固形および液体残渣量とタギングについて検討した.残渣量については大腸を盲腸から直腸までの6区分にわけ,仰臥位と腹臥位の画像を用いそれぞれの区分の固形および液体残渣の量を視覚的に4段階に分類した(残渣なし0点~多い3点).読影は臨床情報をしらない独立した2名の読影者(r1,r2)にて施行した.タギングについては仰臥位の画像を用い盲腸から上行結腸とS状結腸から直腸の2箇所の残渣のCT値を測定した.【結果】3D画像での読影に支障を及ぼす2点以上の固形残渣を認めた大腸区分の割合はN法で0.2%(r1),0.3%(r2),R法で0.5%(r1),3.5%(r2)であった.3D画像での読影が困難となる3点の液体残渣を認めた大腸区分の割合はF法で40.1%(r1),29.0%(r2),R法にて2.1%(r1),1.2%(r2)でありR法で有意に低値であった(p<0.01).タギング不良(2箇所のCT値がどちらか一方でも100未満)をN法では4例(5.3%),R法では14例(29.2%)に認めた(p<0.01).【結語】R法はF法に比べタギング不良例がやや多く今後の改善が必要と思われたが,F法と同様に固形残渣はほとんどなく,また液体残渣がより少ないことは3D読影に適した前処置方法と思われた.
索引用語 CT-コロノグラフィー, 大腸3D-CT