セッション情報 ポスターセッション(消化吸収学会)

消化吸収-5

タイトル 吸P-20:

13C-glycocholic acid呼気試験におけるbacterial overgrowth syndromeの診断‐胃切除例・膵切除例による検討‐

演者 阿部 洸大(弘前大・保健学科病因・病態検査学)
共同演者 松本 敦史(弘前大大学院・内分泌代謝内科学), 丹藤 雄介(弘前大大学院・内分泌代謝内科学), 柳町 幸(弘前大大学院・内分泌代謝内科学), 長谷川 範幸(国保板柳中央病院・内科), 田中 光(弘前大大学院・内分泌代謝内科学), 松橋 有紀(国保板柳中央病院・内科), 三上 恵理(弘前大・保健学科病因・病態検査学), 佐藤 史枝(弘前大・保健学科病因・病態検査学), 柳町 悟司(弘前大・保健学科病因・病態検査学), 石岡 拓得(弘前愛成会病院・栄養科), 葛西 伸彦(八戸市立市民病院・内分泌糖尿病科), 工藤 貴徳(八戸市立市民病院・内分泌糖尿病科), 中村 光男(弘前大・保健学科病因・病態検査学)
抄録 【目的】消化管手術後の患者では,消化管手術後の消化管通過経路の異常や運動障害によって腸内容物の鬱滞が起こることで,bacterial overgrowth syndrome(腸内細菌異常増殖症候群)(以下BOG)を発症する事がある.今回我々は,膵切除患者,胃切除患者を対象に,13C-glycocholic acid(以下13C-GCA)を用いた呼気試験を行い,BOGの有無についての比較をおこなった.【対象および方法】膵切除例6例[膵全摘2例,幽門輪温存膵頭十二指腸切除術(PpPD)1例,膵頭十二指腸切除術(PD)3例](男:女=4:2,年齢:68.7±8.0),胃全摘例7例[胃全摘術7例](男:女=5:2,年齢:70.6±6.6)を対象とした.脂肪便(脂肪排泄量5g/day以上)を認めた例は,膵切除例5例中4例(1例は未測定),胃全摘例4例中3例(3例は未測定)であった.これらの例を対象として,13C-GCA呼気試験を下記のように行った.早朝空腹時,被験者の呼気を採取しこれを前値とした.次に13C-GCA 500mgおよび負荷食を摂取させ,1時間ごとに8時間後まで呼気を採取,Δ13CO2(‰)を測定し,これまでの健常者12例の結果をもとにΔ13CO2ピーク値が健常者のmean+SD:3.78(‰)以上となる場合をBOGと診断した.【成績】膵切除例では6例中4例(66%)(膵全摘2例中1例,PpPD1例中1例,PD3例中2例),胃全摘例では7例中3例(43%)にBOGを認めた.【結語】13C-GCAを用いた呼気試験の結果,膵切除例,胃全摘例ともに5割程度でBOGの合併があると考えられた.我々は,BOGの診断法として,呼気中水素濃度の上昇,糞便中水酸化脂肪酸の上昇にも注目しており,これらの結果も含めての発表を予定している.
索引用語 bacterial overgrowth syndrome, 13C-glycocholic acid呼気試験