セッション情報 サテライトシンポジウム(肝臓学会)

日本におけるC型肝炎治療の現況と今後の展望

タイトル サテ80-1:

日本におけるC型肝炎治療の現況と今後の展望

演者 八橋 弘(国立長崎医療センター・臨床研究センター)
共同演者
抄録 C型肝炎の治療法は,この20年間にIFN単独,PegIFN/RBV併用,PegIFN/RBV/ DAAs(1st)と変化し,その治療成績は劇的に向上した.PegIFN/RBV/DAAs(2nd)やIFNフリーの内服薬だけの治療法が普及する2-3年後には,HCV感染者全員にウイルスを駆除する試みがおこなわれるようになることが予想される.しかしながら難治例に対しては,繰り返しDAAが投与される可能性があり,その場合に問題となるのはDAAsに対する薬剤耐性,薬剤間の交叉耐性の問題である.また発癌リスクの高い高齢者や肝硬変患者においても70%以上の確率でHCVの駆除は可能となることが予測されるが,これらの対象者ではHCVが駆除されるまでに蓄積された肝細胞内の酸化ストレスの蓄積,また,ウイルス駆除後に一部の患者でみられる飲酒や肥満等による非ウイルス性の酸化ストレスの両因子が加わることで,HCV駆除後の肝発がん例は今までよりも増加することが予測される.治療法の進歩,変化とともに,日本のC型肝炎患者の絶対数,臨床像,問題点は変化する.本セミナーでは,現時点での情報と過去の変化を見つめ直すことで,日本のC型肝炎患者の将来像を考えたい.
索引用語