セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | O-38:食道原発悪性黒色腫の1例 |
演者 | 川島 一公(福島赤十字病院 内科・消化器科) |
共同演者 | 斉藤 広信(福島赤十字病院 内科・消化器科), 寺島 久美子(福島赤十字病院 内科・消化器科), 黒田 聖仁(福島赤十字病院 内科・消化器科), 宮田 昌之(福島赤十字病院 内科・消化器科), 今野 修(福島赤十字病院 外科), 遠藤 豪一(福島赤十字病院 外科) |
抄録 | 食道原発悪性黒色腫は稀な疾患であり、リンパ節転移、血行性転移をおこしやすく予後は極めて不良である。今回我々は上部消化管内視鏡で食道原発悪性黒色腫を認め、手術に至った1例を経験したので報告する。症例は77歳男性。飲酒歴は1合/日、喫煙歴はなし。既往歴は76歳時に左膝軟部腫瘍摘出術を施行。2012年9月頃より食事のつかえ感を認め、10月上旬に当院で上部消化管内視鏡検査を施行した。切歯列より30cm付近の食道から胃内に連続する黒色調の1型隆起性病変を認めた。また、口側にその隆起性病変と連続しない平坦な地図状の黒色調粘膜を認めた。各部位より生検を施行し、隆起性病変から悪性黒色腫の診断に至った。病理結果では核小体の異型細胞がびまん性に増殖を認め、免疫染色にてHMB45陽性, S-100陽性、Vimention陽性であった。一方、平坦な黒色病変からは異型細胞は認めず、食道メラノーシスと考えられた。CTで食道隆起病変部の壁肥厚を認め、口側は著名に拡張していた。転移を疑わせる病変は認めず、stageIIと判断した。11月上旬に当院外科にて右開胸食道亜全摘術を施行された。内視鏡にて1塊と思われていた隆起病変は2つに分離し、その周囲は一部黒色調に壊死していた。現在、当院外科にて入院加療中であるが、食道原発の悪性黒色腫は稀な疾患であり、若干の文献的考察を加え報告する。 |
索引用語 | 食道, 悪性黒色腫 |