セッション情報 |
ワークショップ「胆膵疾患診療のup to date」
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タイトル |
WS-13:非切除悪性胆道狭窄に対する内視鏡的胆管メタリックステント留置術の治療成績
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演者 |
小川 貴央(仙台市医療センター仙台オープン病院 消化器内科) |
共同演者 |
伊藤 啓(仙台市医療センター仙台オープン病院 消化器内科), 小林 剛(仙台市医療センター仙台オープン病院 消化器内科), 洞口 淳(仙台市医療センター仙台オープン病院 消化器内科), 越田 真介(仙台市医療センター仙台オープン病院 消化器内科), 菅野 良秀(仙台市医療センター仙台オープン病院 消化器内科), 枡 かおり(仙台市医療センター仙台オープン病院 消化器内科), 橋元 慎一(仙台市医療センター仙台オープン病院 消化器内科), 野田 裕(仙台市医療センター仙台オープン病院 消化器内科), 藤田 直孝(仙台市医療センター仙台オープン病院 消化器内科) |
抄録 |
【目的】非切除悪性胆道狭窄に対する内視鏡的胆管メタリックステント留置術の治療成績を明らかにすること.【対象と方法】2005.4-2012.11に経乳頭的にmetallic stent (MS)を留置した非切除悪性胆道狭窄例のうち,肝門部狭窄例と再interventionで留置した症例を除いた188例(平均年齢76歳,男性100例,女性88例)を対象とした.原疾患は膵癌110例,胆管癌47例,他臓器癌のリンパ節転移14例,胆嚢癌12例,乳頭部癌3例,悪性リンパ腫1例,大腸癌の膵転移1例であった.検討項目は,減黄効果,偶発症発生率,ステント閉塞率,開存期間,ステント閉塞の危険因子とした.減黄効果は血清T.Bil値が2分の1以下または正常化したものを良好とした.ステント閉塞の危険因子は,40日以上経過が追えた139例でCox回帰分析を用いて検討した.【結果】留置したステントはUncovered MSが42例,Partially covered MSが89例,Fully covered MSが57例であった.減黄効果は96% (181/188)で良好であった.早期発症偶発症(3日以内)は,9%(17例:膵炎15,出血2,非閉塞性胆管炎1,胆嚢炎1)で,後期偶発症は37%(70例:ステント閉塞45,胆嚢炎13,非閉塞性胆管炎12,ステント逸脱9,肝膿瘍3,出血1)でみられた(重複あり).平均観察期間は206日で,ステント閉塞率は24%(45/188)であった.ステントの平均開存期間は555日(中央値,324日)であった.ステント留置時の胆管炎合併症例では非合併症例と比較し,有意に閉塞率が高く,平均開存期間は短かった.(閉塞率50% vs 26%, 平均開存期間216日 vs 673日).多変量解析によるステント閉塞の危険因子はステント留置時の胆管炎合併であった(HR 2.8, 95%CI 1.5-5.2, p = 0.001).【結論】非切除悪性胆道狭窄に対する内視鏡的胆管メタリックステント留置術の減黄効果は良好で,一定の開存期間が得られるが,後期偶発症発生率は高かった.ステント留置時の胆管炎合併症例では,閉塞のリスクが高く,注意が必要である. |
索引用語 |
胆管メタリックステント, 悪性胆道狭窄 |