セッション情報 | 一般演題 |
---|---|
タイトル | O-22:リンパ節転移を来した8mmの回腸カルチノイド腫瘍(Neuroendocrine Tumor; NET)の1例 |
演者 | 佐藤 剛司(山形大学医学部内科学第二(消化器内科学)講座) |
共同演者 | 菅野 奈々(山形大学医学部内科学第二(消化器内科学)講座), 八木 周(山形大学医学部内科学第二(消化器内科学)講座), 水本 尚子(山形大学医学部内科学第二(消化器内科学)講座), 矢尾板 孝夫(山形大学医学部内科学第二(消化器内科学)講座), 吉澤 和哉(山形大学医学部内科学第二(消化器内科学)講座), 岩野 大輔(山形大学医学部内科学第二(消化器内科学)講座), 佐々木 悠(山形大学医学部内科学第二(消化器内科学)講座), 野村 榮樹(山形大学医学部内科学第二(消化器内科学)講座), 阿部 靖彦(山形大学医学部内科学第二(消化器内科学)講座), 西瀬 祥一(山形大学医学部内科学第二(消化器内科学)講座), 上野 義之(山形大学医学部内科学第二(消化器内科学)講座), 長嶋 隆一(長嶋医院) |
抄録 | 【症例】66歳、女性【主訴】なし(小腸腫瘍精査加療目的)【家族歴】母:胃癌、兄:大腸癌。【既往歴】乳癌術後、放射線療法後。【現病歴】検診で便潜血陽性を指摘され、近医で大腸内視鏡検査を実施された。回腸末端に10mm弱の黄色腫瘤を認め、生検でロゼットを形成する小型の細胞の増生を認めた。synaptophsin陽性、chromogranin A陽性、フォンタナ・マッソン染色陽性でNET G1(カルチノイド腫瘍)と診断された。前医紹介となりPET-CTが実施され、明らかな集積はなかった。小腸病変の精査加療目的に当科紹介となった。【現症】乳房:左C領域に手術痕あり。腹部:平坦・軟。圧痛なし。腫瘤触知なし。【検査成績】血漿5-HIAA 3.7 ng/ml、ProGRP 50.1 pg/ml、ガストリン 161 pg/ml、NSE 3.1ng/ml. カプセル内視鏡検査:結腸に到達せず。指摘病変は描出されず、他病変も認めなかった。下部消化管内視鏡検査:バウヒン弁からすぐの終末回腸に10mm程の硬いSMT病変があり、内視鏡は回腸側へ挿入できず。CT:回腸終末部,バウヒン弁の近傍に8mm大の造影効果を伴う腫瘤を認めた.転移は認めなかった。【経過】腹腔鏡補助下回盲部切除術が施行された。病変は粘膜固有層から粘膜下層にかけて存在し、8x7mm大であった。MIB-1 index <1%、mitotic figure <1/10HPF。carcinoid tumor (neuroendocrine tumor)、G1と診断した。リンパ管浸潤をわずかに認め、さらに1群リンパ節に転移を認めた。【考察】リンパ節転移を来した8mmの回腸カルチノイドを経験した。文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 | カルチノイド, リンパ節転移 |