セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
O-23:術後15年目に下行結腸浸潤を伴って発症した子宮内膜癌再発の1例
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演者 |
島田 拓(弘前大学 医学部 消化器外科) |
共同演者 |
諸橋 一(弘前大学 医学部 消化器外科), 三浦 卓也(弘前大学 医学部 消化器外科), 坂本 義之(弘前大学 医学部 消化器外科), 小山 基(弘前大学 医学部 消化器外科), 村田 暁彦(弘前大学 医学部 消化器外科), 袴田 健一(弘前大学 医学部 消化器外科) |
抄録 |
【症例】50代女性。【既往歴】H10年に子宮内膜癌で手術。術後に骨盤内と大動脈周囲に放射線治療が行われた。【現病歴】H25年3月上旬に腹痛を主訴に紹介医を受診したところ、左腹腔内に径8cmの充実性腫瘍が認められたため、手術目的に当科に紹介となった。【身体所見】左側腹部に手拳大の腫瘤が触知され、同部に圧痛が認められた。【画像所見】大腸内視鏡検査では下行結腸に壁外性の圧排による全周性の狭窄が認められ、造影剤が腸管外に漏出する所見が認められた。CTでは同部に8.6x8.1cmの腫瘍が認められ、下行結腸への浸潤が認められた。【手術所見】結腸左半切除を行った。切除標本は下行結腸の壁外に主座を有し、粘膜面に浸潤する腫瘍が認められた。病理学的には中分化腺癌の所見が得られ、また、免疫染色ではCytokeratin 7 (+), Cytokeratin 20 (-), ER (+)などの所見が得られたことから子宮内膜癌の再発と診断された。【考察】本症例の再発形式は、初回手術から約15年間と長時間経過していたこと、また、腫瘍が著しく増大してから発見されたことから予測困難であり、診断に難渋した。【結語】極めて稀ではあるが、他臓器癌の術後症例では起こりうる再発形式として注意が必要と考えられた。 |
索引用語 |
転移性大腸癌, 子宮内膜癌 |