セッション情報 |
シンポジウム 「胃癌2013 -検診・診断・治療のup to date-」
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タイトル |
S-10:当科の早期胃癌に対するESD(endoscopic submucosal dissection)の長期成績
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演者 |
村上 晶彦(岩手県立中央病院 内視鏡科) |
共同演者 |
天野 良彦(岩手県立中央病院 内視鏡科), 池端 敦(岩手県立中央病院 消化器内科), 小原 範之(岩手県立中央病院 消化器内科), 城戸 治(岩手県立中央病院 消化器内科) |
抄録 |
【背景】当科では2004年にESDを導入した。2012年までに451例のESDを行った。【目的】当科施行の胃癌ESDの5年以上経過をみた症例で、追加外科切除となった症例、死亡症例については死因など検討した。【対象】2004年32例2005年37例2006年50例2007年36例2008年37例の192例について5年後の経過を調査した。それ以降2009年46例2010年67例2011年63例2012年83例の259例については経過で追加外科切除例数について調査した。【結果 1】2004年から2008年までの胃癌ESD症例は192例の内訳は男性139例女性53例年齢は54歳から85歳までの平均年齢74歳であった。日本胃癌学会の胃癌治療ガイドラインでの絶対適応病変は128例(66%)であった。適応拡大病変は64例(34%)であった。5年経過中に外科的胃切除例は12例であり、内訳は脈管侵襲陽性5例、垂直断端陽性4例、組織型2例,穿孔1例であった。192例の胃癌ESD後の治癒切除率は93%であった。再度ESD治療例は5例で多部位再発例であった。経過我判明した180例では死亡12例で死因は多臓器癌5例、心疾患4例、脳挫傷1例,窒息1例,肺炎1例. 5年生存率は93%だった。偶発症は輸血を有する出血6例と穿孔3例であり穿孔例2例は保存的に治癒した。【結果 2】2009年以降の259例については、絶対適応病変は122例(47%)適応拡大病変は135例(52%),適応外病変2例であった。外科切除例12例で、内訳は脈管侵襲陽性4例、垂直断端陽性が3例、穿孔例3例 組織型2例であった。偶発症は輸血を有する出血10例と穿孔6例であり穿孔例3例は保存的に治癒した。【考案】初期のESDはITナイフとフラッシュナイフが主なデバイスであり、適応病変が66%であったが、2009年以降は拡大画像強調スコープとCO2送気で先端ジェット機能装置付きの内視鏡で施行し、IT2ナイフ、フラッシュナイフBT やクラッチカッターなどデバイスで日本胃癌学会の胃癌治療ガイドラインでの適応拡大病変の比率が高くなってきている。【結論】当科の胃癌のESDの長期成績を検討した。 |
索引用語 |
早期胃癌, ESD長期成績 |