セッション情報 一般演題

タイトル O-22:

下部消化管内視鏡検査で見つかった異所性子宮内膜由来の腺癌の一例

演者 松本 信(岩手県立中央病院 内視鏡科)
共同演者 三浦 真奈美(岩手県立中央病院 内視鏡科), 天野 良彦(岩手県立中央病院 内視鏡科), 村上 晶彦(岩手県立中央病院 内視鏡科), 大方 英樹(岩手県立中央病院 消化器科), 横山 直信(岩手県立中央病院 消化器科), 小原 範之(岩手県立中央病院 消化器科), 城戸 治(岩手県立中央病院 消化器科), 池端 敦(岩手県立中央病院 消化器科), 井上 宰(岩手県立中央病院 消化器外科), 小野 貞英(岩手県立中央病院 病理診断センター)
抄録 【症例】60代女性【主訴】便潜血陽性【既往歴】2000年 子宮内膜異型増殖症に対し子宮全摘+両側付属器切除【現病歴】2013年1月の検診で便潜血陽性を指摘され二次検査目的に2月上旬に当科受診。下部消化管内視鏡検査で上部直腸に壁外からの腫瘍浸潤を疑う所見を認め、生検を施行するもGroup 1であった。CEA 2.0ng/ml、CA19-9 26.7U/ml、CA125 15.2U/ml、AFP 2.6ng/ml、SCC 0.7ng/ml、可溶性IL-2R 242U/mlと腫瘍マーカーの上昇は認めず。CTでは上部直腸に接して34×23mm大の腫瘤性病変を認め、MRIで同病変はT1軽度高信号、T2高信号であった。PETでは同部位に2つの異常集積(SUVmax 12.2)を認めた。悪性腫瘍の可能性を考慮し、診断的治療目的に4月上旬に消化器外科で腹腔鏡補助下低位前方切除+D2郭清を施行した。術後病理結果はadenocarcinoma、ER(+)、PgR(+)で子宮内膜由来であった。現在当院産婦人科で経過観察中である。【考察】直腸付近の異所性子宮内膜が癌化した病変と考えられる。若干の文献的考察加え報告する。
索引用語 異所性子宮内膜, 骨盤内腫瘍