セッション情報 | 特別企画 後期研修医(卒後3-6年迄) |
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タイトル | O-32:術前に診断に至った右子宮広間膜裂孔ヘルニアによる腸閉塞を腹腔鏡下で整復した一例 |
演者 | 千年 大勝(東北労災病院 外科) |
共同演者 | 松村 直樹(東北労災病院 外科), 徳村 弘実(東北労災病院 外科), 舟山 祐士(東北労災病院 大腸肛門外科), 豊島 隆(東北労災病院 外科), 高橋 賢一(東北労災病院 大腸肛門外科), 西條 文人(東北労災病院 外科), 武藤 満完(東北労災病院 外科), 池澤 史江(東北労災病院 大腸肛門外科), 野村 良平(東北労災病院 外科), 安本 明浩(東北労災病院 外科), 矢吹 慶(東北労災病院 外科), 柴原 みい(東北労災病院 外科), 澤田 健太郎(東北労災病院 外科), 望月 保志(東北労災病院 外科) |
抄録 | 症例は51歳女性。平成25年8月下腹部痛、嘔吐を主訴に救急搬送されるが、緊急性を認められず帰宅となった。翌日症状改善ないため近医受診し、腹部単純X線検査にてniveauを認めることから腸閉塞疑いで当科紹介となった。開腹手術既往なく、造影CTでは骨盤内腔右側の右卵巣付近の回腸に拡張末端を認め、腸閉塞の診断で同日より入院となった。イレウスチューブを挿入し保存的加療により腸管拡張と腹痛が改善した。入院7日目に造影CTおよび腹部エコー再検査し、右卵巣と子宮の間に回腸遠位部の嵌頓を認め、イレウスチューブ造影でも同様の所見が得られたため、子宮広間膜裂孔ヘルニアによる腸閉塞と診断した。同日腹腔鏡下イレウス解除術を施行した。右側の子宮広間膜に欠損を認め、同部位に回腸の嵌頓を認めた。回腸の嵌頓を解除した所壊死や腸管損傷の所見はなかった。欠損部を縫合閉鎖した。術後経過良好にて8日目で退院となった。開腹手術既往のない女性の腸閉塞では、稀ながら子宮広間膜ヘルニアを要因として考える必要がある一例を経験した。 |
索引用語 | 子宮広間膜裂孔ヘルニア, 腸閉塞 |