セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 091:術後再建腸管例に対するShort-SBEを用いたERCP関連手技 |
演者 | 矢根 圭(手稲渓仁会病院 消化器病センター) |
共同演者 | 真口 宏介(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 高橋 邦幸(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 潟沼 朗生(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 小山内 学(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 金 俊文(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 高木 亮(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 松本 和幸(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 権 勉成(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 松森 友昭(手稲渓仁会病院 消化器病センター) |
抄録 | 【目的】術後再建腸管例に対するShort typeシングルバルーン内視鏡(Short-SBE)を用いたERCP関連手技の成績について検討する。【方法】プロトタイプのShort-SBE (SIF-Y0004、有効長152cm、外径9.2mm、鉗子チャンネル径3.2mm、Olympus)を用いてERCP関連手技を施行した34例52回を対象とした。再建法の内訳は、胃切除後Billroth-II再建(B-II) 4例、胃切除後Roux-en-Y再建(R-Y) 9例、膵頭十二指腸切除術(PD)後13例(PD-I 2例、PD-II 11例)、胆管空腸吻合術(胆管空腸)後8例。適応は胆管結石および胆管炎20回、胆管狭窄疑い5回、胆管空腸吻合部狭窄疑い23回、膵管空腸吻合部狭窄疑い4回。検討項目は、1)目的部位到達率、2)造影成功率、3)処置成功率および処置内容、4)処置時間、5)偶発症、とした。【成績】1)B-II 100%(4/4)、R-Y 94%(16/17)、PD 95%(18/19)、胆管空腸 92%(11/12)。2)B-II 100%(4/4)、R-Y 88%(15/17)、PD 74%(14/19)、胆管空腸 92%(11/12)。3)B-II 100%(4/4)、R-Y 88%(15/17)、PD 74%(14/19)、胆管空腸 92%(11/12)。適応別では、胆管結石および胆管炎95%(19/20)、胆管狭窄疑い80%(4/5)、胆管空腸吻合部狭窄疑い83%(19/23)、膵管空腸吻合部狭窄疑い50%(2/4)。処置内容は、胆管結石および胆管炎ではEST 4、EPBD 1、EST+EPBD 4、EPLBD 3、排石 5、EBS 1、造影のみ 1、胆管狭窄疑いではEMS 2、EBS 1、造影のみ 1、胆管空腸吻合部狭窄疑いでは狭窄部拡張 13、ENBD 1、EBS 1、造影のみ 4、膵管空腸吻合部狭窄疑いでは狭窄部拡張 1、蛋白栓除去 1。4)B-II 31分(25~78分)、R-Y 64分(18~112分)、PD 52分(30~101分)、胆管空腸 64分(38~110分)。5)PD例でスコープ挿入時の穿孔を1例(2%)認め、緊急手術を要した。【結論】Short-SBEは高い到達率を示し、有効長が短く鉗子チャンネル径が大きいため通常の処置具が使用可能であり、術後再建腸管例に対するERCPに有用である。 |
索引用語 | Short-SBE, ERCP |