セッション情報 一般演題

タイトル 167:

肝癌に対するRFAにおけるvirtual needle guide systemの使用経験

演者 友成 暁子(手稲渓仁会病院 消化器病センター)
共同演者 辻 邦彦(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 山崎 大(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 青木 敬則(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 姜 貞憲(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 児玉 芳尚(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 桜井 康雄(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 真口 宏介(手稲渓仁会病院 消化器病センター)
抄録 【背景】ラジオ波焼灼療法(RFA)は肝癌(HCC)に対する局所療法として広く普及しているが、皮下脂肪や肝硬変の高度なmesh patternにより肝内のエコーレベルの減衰が強く、RFA針の先端を確実に認識することが困難な例も存在する。そのような症例に対するRFAの治療支援として、新しいNeedle tracking technologyであるVirtual needle guide systemが開発されるに至った。今回、当センターにおけるVirtual needle guide systemの使用経験について報告する。
【対象】2012年10月から2012年11月までにVirtual needle guide system を用いてRFAを施行したHCC8例 8病変。
【方法】超音波装置はGE社製 LOGIQ E9、RFAはRadionics社製のCool-tip針(針長20cm)を用いて施行した。本system は、Cool-tip針にVirtuTRAXブラケットを装着した後にV-navバーチャルトラッカーセンサーを接続することで、磁気センサーにより、穿刺針の軌道がリアルタイムに表示が可能となった。
【結果】HCCの平均腫瘍径は11.5mmであり、占拠部位はS4が1、S5が2、S7が2、S8に3病変であった。全例、1回のセッションで良好な治療効果が得られた。腫瘍径の大きな症例では治療前に標的病変のVolume dataをとりNavigationを併用することで、計画的に2回穿刺を施行しえた。なお、全例で合併症は認められなかった。
【まとめ】新たなTechnologyであるVirtual needle guidance systemを用いてRFAを施行した。肝内のエコーレベルにより針の先端が見えにくい症例や、複数回穿刺が必要な症例で焼灼後のアーチファクトにより2回目の穿刺時に針先端が視認が困難な例でも同定可能となり、より精密なRFAが行えるようになった。
索引用語 肝癌, RFA