セッション情報 一般演題

タイトル 127:

食道アカラシアに対して単孔式腹腔鏡下Heller-Dor手術を施行した2症例

演者 山田 秀久(清田病院 外科)
共同演者 矢野 智之(清田病院 外科), 田中 信悟(清田病院 内科), 長町 康弘(清田病院 内科), 猪股 英俊(清田病院 内科), 岡本 哲郎(清田病院 内科), 村松 博士(清田病院 内科), 山内 尚文(清田病院 内科), 井原 康二(清田病院 内科), 西里 卓次(清田病院 内科)
抄録 【目的】低侵襲性と整容性が期待される単孔式腹腔鏡手術が本邦に紹介され,当院では'09年10月から単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術を開始し現在まで250例以上の単孔式手術を行っている.今回,食道アカラシアに対して単孔式腹腔鏡下Heller-Dor手術(siLHD)を2例施行したので報告する.【症例】66歳女性.約10年前より食事の痞えや食物嘔吐を認めていた.近医を受診しバリウム検査で異常を指摘され当院紹介となった.既往歴:高血圧に対してCa blocker内服.入院時検査所見:CTで下部食道の拡張,液体貯留を認めた.上部バリウム造影でバリウムの停滞,排泄遅延,食道のflask型拡張GradeIIIを認めた.上部内視鏡で下部食道拡張,食道胃接合部の弛緩不全を認めた.Eckardt score 8点.以上より食道アカラシアstageIIIに対してsiLHDを施行.手術は臍を縦に2.5cm切開しEZアクセスを装着.5mm flexible scope,従来型鉗子,フック型電気メス,超音波凝固切開装置を使用.肝臓,胃上部を糸牽引.補助鉗子なし.筋層切開は食道6cm、胃側2cm.術中内視鏡で十分な接合部の開大を確認し噴門形成を追加.再度内視鏡で狭窄の無いことを確認し終了.手術時間248分,出血量少量.術後食道造影で通過障害,逆流を認めなかった.術後2日目から経口摂取を開始した.術後合併症は認めず14日目に退院した.術後1年経過したが、再発などの異常は認めていない.【症例】65歳男性.1年程前より食事の痞えや嘔吐を認めていた.体重減少20kg.上部内視鏡検査で異常を指摘され当院へ紹介となった.入院時検査所見:CTで下部食道の拡張,液体貯留を認めた.食道造影で造影剤の停滞,排泄遅延,食道のspindle型拡張GradeIを認めた.上部内視鏡で食道内液体貯留,下部食道狭小部への襞集中像を認めた.Eckardt score 8点.StageIII.前述同様にsiLHDを施行.手術時間206分,出血量少量.術後食道造影で通過障害,逆流を認めなかった.術後2日目から経口摂取を開始した.術後合併症は認めず4日目に退院した.【結語】単孔式腹腔鏡下Heller-Dor手術は有用な治療法と考えられた.
索引用語 アカラシア, 単孔式腹腔鏡手術