セッション情報 一般演題

タイトル 160:

当院でのC型慢性肝炎に対するTalaprevir(TVR)/Peginterferon(PEG)/Ribavirin(RBV)3剤併用療法の現状

演者 遠藤 文菜(市立札幌病院 消化器内科)
共同演者 永坂 敦(市立札幌病院 消化器内科), 小池 祐太(市立札幌病院 消化器内科), 藤田 與茂(市立札幌病院 消化器内科), 中村 路夫(市立札幌病院 消化器内科), 工藤 俊彦(市立札幌病院 消化器内科), 西川 秀司(市立札幌病院 消化器内科), 樋口 晶文(市立札幌病院 消化器内科)
抄録 【はじめに】TVR/PEG/RBV3剤併用療法は、高い治療成績が期待される反面、貧血や皮膚症状、腎障害など有害事象への注意が必要であり投与量の調整も必要である。今回我々は、当院でのTVR/PEG/RBV3剤併用療法の現状について報告する。【対象】当院において3剤併用療法を開始したgenotype1b・高ウイルス量の17例を対象とした。【結果】男性/女性=5/12 例、年齢中央値=62 歳(37-69 歳)、初回/再治療=4/13 例、HCVRNA中央値6.4 LogIU/ml (5-7.3 LogIU/ml)、CoreAA70/91置換double wild/non double wild=6/11 例、L28B rs8099917TT=11/17 例であった。薬物投与量は、TVR2250/1500=15/2 例で開始し、RBVは開始時減量を基本とし、PEGは通常量とした。3剤中止例は3 例(食欲不振/甲状腺機能悪化=2/1 例)、TVR中止例は4 例であった。治療継続過程でRBVを減量した例は15 例(88.2 %)で、予定総投与量に占めるRBV投与率は53 %であった。TVR減量例は8 例(47 %)であった。治療継続群におけるHCVRNA陰性化率は、4週/8週/12週=75 %(12/16 例)/ 100 %(15/15 例)/ 100 %(15/15 例)であり、TVR減量例では、4週/8週/12週=85.7 %(6/7 例)/100%(6/6 例)/ 100%(6/6 例)であった。いずれも8週以降でHCVRNA陰性化率100 %を達成した。副作用は[1]貧血:経過中Hb10 g/dl以下となった症例は82.4 %であり、開始時中央値13.5 g/dlから、12週で最低値の9 g/dlまで低下した。貧血にてTVRを中止したのは3 例であった。[2] 腎障害:eGFRの開始時中央値で72.4から8週に最低値の47.1まで低下し、その後緩徐に上昇した。[3]皮膚症状:10 例(58.8 %)に生じた。【考察】今回の成績はあくまで少数例による検討の結果であるが、TVR減量しても、12週の時点でHCVRNAは全例で陰性化している。今後は更に症例を重ねたうえで、副作用の点からも薬剤の至適投与量の再検討が必要と考える。
索引用語 C型慢性肝炎, 3剤併用療法