セッション情報 | 一般演題(専修医(卒後3-5年)) |
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タイトル | 014:一次治療としてCetuximabが奏効した黄疸を伴うS状結腸癌多発肝転移の1例 |
演者 | 原田 一顕(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科) |
共同演者 | 木下 賢治(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科), 川本 泰之(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科), 大和 弘明(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科), 小川 浩司(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科), 畑中 一映(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科), 山本 義也(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科), 成瀬 宏仁(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科) |
抄録 | 一次治療としてCetuximabが奏効した黄疸を伴うS状結腸癌多発肝転移の1例を経験したので若干の文献的考察を交え報告する。症例は72歳、男性。黒色便と倦怠感を主訴に当科受診され、精査の結果、S状結腸癌 SEN1H3M1;cStageIVと診断された。KRAS遺伝子変異解析の結果は野生型であった。多発肝転移による黄疸を認めたため標準治療による化学療法は困難であったが、Cetuximabの薬物動態は肝機能に影響を与えないとの報告があり、十分なインフォームド・コンセントの上でCetuximab単剤投与を開始した。腫瘍縮小と黄疸の改善が得られたため治療開始6週目からはmFOLFOX6療法を併用した。初回治療から40週目に腫瘍の増大があり、IRIS療法へレジメンを変更、初診から1年2ヶ月が経過した現在は三次治療としてCPT-11+Panitumumab療法を施行し、外来化学療法継続中である。 |
索引用語 | 大腸癌, 黄疸 |