セッション情報 | 一般演題 |
---|---|
タイトル | 111:検診を契機に診断された健常女性に発症したアメーバ腸炎の一例 |
演者 | 矢和田 敦(函館五稜郭病院 消化器内科) |
共同演者 | 須藤 豪太(函館五稜郭病院 消化器内科), 柾木 善晴(函館五稜郭病院 消化器内科), 五十嵐 哲祥(函館五稜郭病院 消化器内科), 谷津 高文(函館五稜郭病院 消化器内科), 岡 俊州(函館五稜郭病院 消化器内科), 笠原 薫(函館五稜郭病院 消化器内科), 小林 寿久(函館五稜郭病院 消化器内科) |
抄録 | 症例は50代女性。検診の便潜血反応陽性のため平成24年8月当院受診した。平成24年9月大腸内視鏡検査施行。盲腸、上行結腸、横行結腸に地図状不整な潰瘍をみとめた。同部位からの生検にてPAS陽性を示す栄養型アメーバをみとめアメーバ性腸炎と診断した。 診断後生活歴、海外渡航歴など問診したところ、8年前に韓国に旅行歴をみとめた。 メトロニダゾール内服により内視鏡所見の改善をみとめた。 アメーバ性大腸炎はEntamoeba histolyticaの嚢子を経口摂取し、嚢子が脱嚢し栄養型となって分裂、増殖することによって発症する。本邦での患者数は年々増加、都市部での増加が著しいとされている。その要因として本症例のような無症状例の存在が寄与していることが考えられる。文献的考察を加え発表する。 |
索引用語 | アメーバ性腸炎, メトロニダゾール |