セッション情報 一般演題

タイトル 183:

Collagenous gastritisの一例

演者 小林 寿久(函館五稜郭病院)
共同演者 柾木 喜晴(函館五稜郭病院), 五十嵐 哲祥(函館五稜郭病院), 岡 俊州(函館五稜郭病院), 谷津 高文(函館五稜郭病院), 笠原 薫(函館五稜郭病院), 山内 英敬(函館五稜郭病院), 矢和田 敦(函館五稜郭病院)
抄録  症例は31歳男性.心窩部痛を主訴に近医受診し,慢性胃炎と診断されたが,症状の改善なく当科を紹介され受診した.上部消化管内視鏡検査にて胃体中部から上部の大彎に大小不同の顆粒状隆起性変化を認め,その周囲は軽度褪色調で相対的に陥凹を示していた.NBI併用拡大観察では,顆粒状の隆起部では円形~管状pit構造を認めた.一方,陥凹部はpit構造は不明瞭で口径不同と走行不整の血管を認めた.陥凹部からの生検で粘膜上皮下にcollagen bandの肥厚が認められたことから,collagenous gastritisと診断した. 本症例は,非常にまれな疾患であり,若干の文献的考察を含めて報告する.
索引用語 collagenous gastritis, collagen band