セッション情報 一般演題

タイトル 178:

当センターにおける胃SM癌に対するESDの治療成績

演者 北岡 慶介(小樽掖済会病院 消化器病センター)
共同演者 小松 悠弥(小樽掖済会病院 消化器病センター), 高梨 訓博(小樽掖済会病院 消化器病センター), 和賀 永里子(小樽掖済会病院 消化器病センター), 藤田 朋紀(小樽掖済会病院 消化器病センター), 勝木 伸一(小樽掖済会病院 消化器病センター)
抄録 当センターにおける胃SM癌に対するESDの治療成績を検討した.2005年1月から2012年12月までの期間において,当センターで実施された胃腫瘍性病変に対するESD468症例中,SM癌は19例存在した.そのうち適応拡大病変の基準を満たすものは2例であった.SM癌に対する術前診断の深達度正診率は42.1%(19例中8例)であった.ESDに伴う穿孔・後出血などの偶発症は認められなかった.病理組織学的に未分化癌の混在が31.6%(19例中6例)にみられ,脈管侵襲陽性率はリンパ管が52.6%(19例中10例),血管が21.1%(19例中4例)であった.追加治療として,適応拡大病変の基準を満たす症例以外は原則外科切除を勧めたものの,実際に外科切除を選択した症例は47.1%(17例中8例)に止まった.特に75歳以上の高齢者になると外科切除実施率は36.4%(11例中4例)とより低かった.拒否した9症例の理由は,高齢による体力の低下(5例),他の疾患により手術困難(3例:前立腺癌骨転移,大腸癌肺転移,高度の肝硬変)およびご本人の希望(1例)であった.経過観察中に再発が4例に認められた.追加の外科切除を実施した症例の再発率は12.5%(8例中1例)で,追加治療を実施していない症例の再発率は33.3%(9例中3例)であった.再発4例のうち2例が原病死,1例が他病死となったが,1例は再発した時点で外科切除を実施され,手術後の再発を認めていない.追加治療未実施症例の再発率は一般的な胃SM癌の外科治療成績より再発率が高く,より積極的に追加治療を勧めるべきと考えられた.
索引用語 早期胃癌, ESD