セッション情報 | 一般演題(研修医(卒後2年迄)) |
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タイトル | 039:続発性消化管アミロイドーシスによりイレウスを発症した一例 |
演者 | 滝新 悠之介(北見赤十字病院 消化器内科) |
共同演者 | 柳原 志津妃(北見赤十字病院 消化器内科), 佐藤 史幸(北見赤十字病院 消化器内科), 久保 公利(北見赤十字病院 消化器内科), 水島 健(北見赤十字病院 消化器内科), 岩永 一郎(北見赤十字病院 消化器内科), 江平 宣起(北見赤十字病院 消化器内科), 上林 実(北見赤十字病院 消化器内科), 本谷 康二(北見赤十字病院 外科), 長間 将樹(北見赤十字病院 外科), 宮坂 大介(北見赤十字病院 外科), 松永 明宏(北見赤十字病院 外科), 山口 晃司(北見赤十字病院 外科), 新関 浩人(北見赤十字病院 外科), 池田 淳一(北見赤十字病院 外科) |
抄録 | 【緒言】続発性消化管アミロドーシスはリウマチなどの慢性炎症性疾患により,肝臓で産生された血清アミロイドA蛋白が標的臓器に沈着する病態である.しかし現在のところその治療法は確立されていない.今回我々は続発性消化管アミロイドーシスによりイレウスをきたした症例を経験したので報告する.【症例】60代女性【主訴】腹部膨満感・嘔吐【既往歴】13歳 若年性関節リウマチ51歳 非ホジキンリンパ腫で胸腰椎硬膜外腫瘍摘出・術後放射線照射【現病歴】2012年7月中旬,腹部膨満と嘔気が出現し当院救急外来へ搬入となった.来院後のCT検査でイレウスの診断となり同日緊急入院となった.【経過】入院後イレウス管を挿入し保存的治療を開始したが,イレウスの改善は認めなかった.保存的治療に抵抗性の癒着性もしくは放射線性腸炎に伴うイレウスと診断し,入院23日目に外科的手術を施行した.術中所見は回腸末端より口側へ約90cmに狭窄を疑う所見を認め,同部位の切除を行った.術後3日目にイレウスが再燃したため,イレウス管を再度挿入した.さらに薬物療法・高圧酸素療法による治療を行ったがイレウスの改善は認められず,その後急速に多臓器不全の進行を認め,術後8日目に死亡した.剖検結果及び臨床経過からAA型アミロイド蛋白の沈着による続発性消化管アミロイドーシスの診断となった.【結語】続発性消化管アミロイドーシスによりイレウスを発症した一例を経験した.イレウスを発症したアミロイドーシスの予後は極めて悪いという報告が散見され,本症例の経過に文献的考察を加え報告する. |
索引用語 | イレウス, アミロイドーシス |