セッション情報 一般演題(研修医(卒後2年迄))

タイトル 049:

内視鏡的胃粘膜下層剥離術後に発症した急性胆嚢炎の2例

演者 長島 一哲(札幌東徳洲会病院 消化器センター)
共同演者 坂本 淳(札幌東徳洲会病院 消化器センター), 巽 亮二(札幌東徳洲会病院 消化器センター), 芹川 真哉(札幌東徳洲会病院 消化器センター), 松原 悠(札幌東徳洲会病院 消化器センター), 七尾 恭子(札幌東徳洲会病院 消化器センター), 吉崎 浩司(札幌東徳洲会病院 消化器センター), 網塚 久人(札幌東徳洲会病院 消化器センター), 木村 圭介(札幌東徳洲会病院 消化器センター), 太田 智之(札幌東徳洲会病院 消化器センター)
抄録 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は1990年台に開発され、現在は早期胃癌などの治療に広く用いられるようになっている。術後の主な偶発症としては、主に出血、穿孔が挙げられ、胃のESDでの頻度は数%と言われている。今回我々は早期胃癌に対するESD施行後に急性胆嚢炎を発症した症例を2例経験した.胃の内視鏡治療後に発症した急性胆嚢炎の報告は、1983年から2012年11月までを医中誌、Pubmedで検索して3例とわずかであった。当院では2006年から2012年11月末までに胃病変へのESDを115例施行しており,そのうちの2例(1.7%)で急性胆嚢炎を発症した。胃のESD後の留意すべき偶発症の一つとなる可能性も考えられたため,今回報告する.【症例1】60歳代男性。胆石は数mm大のものが4個程度あり、無症状で経過観察中であった。2012年7月、胃角部後壁の早期胃癌に対してESDを施行した。術直後の経過は良好であったが術後4日目に大腸ポリープに対してEMRを施行し同日に心窩部痛・嘔吐が出現。血液検査、エコー、CTを施行し急性胆嚢炎の診断となり、腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した。
索引用語 内視鏡的胃粘膜下層剥離術, 胆嚢炎