セッション情報 一般演題

タイトル 187:

胃型形質十二指腸癌の2例

演者 中村 正弘(札幌しらかば台病院 消化器科)
共同演者 遠藤 高夫(札幌しらかば台病院 消化器科), 秋野 公臣(札幌しらかば台病院 消化器科), 菊地 剛史(札幌しらかば台病院 消化器科), 高橋 秀明(札幌しらかば台病院 消化器科), 足立 靖(札幌しらかば台病院 消化器科), 石井 良文(札幌しらかば台病院 病理), 柳井 良之(新札幌恵愛会病院 外科), 宍戸 隆之(新札幌恵愛会病院 外科), 八十島 孝博(新札幌恵愛会病院 外科)
抄録 非乳頭部十二指腸癌は消化管原発悪性腫瘍において0.04-0.36%と稀な疾患である.発癌機序は大腸癌同様,腺腫の癌化がメインと考えられているが、de novo発癌・Brunner腺由来・迷入膵由来・胃上皮化生粘膜由来など,多様な発癌経路が考えられる。また、原発性十二指腸癌は元来腸型の粘液形質をもつと考えられていたが、近年胃型の粘液形質をもつ十二指腸癌の存在が報告されている。今回我々は2例の胃型形質をもつ早期十二指腸球部癌を経験したので報告する。(症例1)患者は80代女性。貧血にて当院受診。精査目的の上部内視鏡検査において十二指腸球部、p-ring近傍に大きさ35mmの隆起性病変を認め、生検にて胃型の腺癌が疑われた。粘膜下浸潤も疑われたが、年齢、併存疾患などから内視鏡にて切除。免疫染色にてMuc1/Muc5AC/TFF1(+/+/+),Muc2/CDX2(-/-)を呈し、胃型の乳頭状管状腺癌、深達度mと診断された。(症例2)患者は70代女性。嘔吐を主訴に当院受診。精査目的の上部内視鏡検査において十二指腸球部、p-ring近傍に大きさ40mmの隆起性病変を認め生検にて胃型の腺癌が疑われた。粘膜下浸潤が疑われ、外科にて切除。免疫染色にてCK7/Muc5AC/Muc6(+/+/+),CK20/CDX2(-/-)を呈し、胃型の乳頭状腺癌、深達度mと診断された。近位十二指腸癌は胃型,遠位十二指腸癌は腸型と言われているが,十二指腸癌の発癌母地について文献的考察を含め報告する。
索引用語 非乳頭部十二指腸癌, 胃型形質