セッション情報 | 一般演題(専修医(卒後3-5年)) |
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タイトル | 136:診断に難渋したAIDS直腸潰瘍の1例 |
演者 | 伊藤 彰洋(札幌厚生病院 第1消化器科(胃腸科)) |
共同演者 | 小澤 広(札幌厚生病院 第1消化器科(胃腸科)), 山口 将功(札幌厚生病院 第1消化器科(胃腸科)), 賀集 剛賢(札幌厚生病院 第1消化器科(胃腸科)), 西園 一郎(札幌厚生病院 第1消化器科(胃腸科)), 道上 篤(札幌厚生病院 第1消化器科(胃腸科)), 乙黒 雄平(札幌厚生病院 第1消化器科(胃腸科)), 寺門 洋平(札幌厚生病院 第1消化器科(胃腸科)), 鈴木 肇(札幌厚生病院 第1消化器科(胃腸科)), 菊池 仁(札幌厚生病院 第1消化器科(胃腸科)), 西岡 均(札幌厚生病院 第1消化器科(胃腸科)), 萩原 武(札幌厚生病院 第1消化器科(胃腸科)), 前田 聡(札幌厚生病院 第1消化器科(胃腸科)), 黒河 聖(札幌厚生病院 第1消化器科(胃腸科)), 今村 哲理(札幌厚生病院 第1消化器科(胃腸科)) |
抄録 | 症例は62歳男性。主訴は下血。近医にて透析通院中であったが、H24年2月、下血生じたため、当院紹介入院となった。入院後、大腸検査施行。直腸に潰瘍を認め出血源を疑うも、明らかな腫瘍性変化認めず、粘膜脱症候群と診断する。このため、一旦紹介元の病院にて経過観察を行っていた。3月に再度下血を生じたため、当院に再入院となる。大腸内視鏡検査では、前回認められた潰瘍は肛門より全周性に広がる深い地図状打ち抜き潰瘍であり、広範囲で深くなっており、明らかに増悪していた。その後、血液検査にてHIV陽性。HIV脳症も認められ、AIDSと診断。サイトメガロ抗原も陽性であった。以上よりAIDSに伴うサイトメガロ潰瘍と診断し、ガンシクロビル投与開始した。当院ではAIDS治療が困難であったため、他院に転院加療するも、全身状態悪化し、死亡となる。以上診断に難渋したAIDS患者における直腸潰瘍について文献学的考察を加えながら報告する。 |
索引用語 | AIDS, 直腸潰瘍 |