セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
150:当科における胆膵疾患Interventional EUSの検討
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演者 |
林 明宏(琴似ロイヤル病院 消化器病センター) |
共同演者 |
丹野 誠志(琴似ロイヤル病院 消化器病センター), 羽廣 敦也(琴似ロイヤル病院 消化器病センター), 金野 陽高(琴似ロイヤル病院 消化器病センター), 上野 敦盛(琴似ロイヤル病院 消化器病センター), 本村 亘(琴似ロイヤル病院 消化器病センター) |
抄録 |
【背景と目的】EUSガイド下穿刺術を用いた膵胆道疾患の治療手技としてInterventional EUSが近年積極的に行われている。今回、EUSガイド下における肝内胆管/肝外胆管ドレナージ(EUS-HGS/EUS-CDS)、ランデブー(EUS-RV)、膵管ドレナージ(EUS-PD)、嚢胞ドレナージ(EUS-CD)、腹腔神経叢ブロック(EUS-CPN)について、当施設における治療成績を検討したので報告する。【対象と方法】2011年4月~2012年11月までの18か月間に当科でInterventional EUSを施行した膵胆道疾患症例18例を対象とした。症例内訳は男性9例、女性9例、平均年齢69.0±18.1歳である。EUS下穿刺には鉗子チャンネル径3.7mmのGF-UCT240-AL5、穿刺針は19Gまたは22Gを使用し、疾患内訳、穿刺部位、穿刺造影成功率、処置内容、偶発症について検討した。【結果】疾患内訳は総胆管結石2例、慢性膵炎膵石症1例、膵仮性嚢胞5例、非切除悪性腫瘍10例(膵頭部癌5例、胆嚢癌1例、胆管癌1例、胃癌3例)、穿刺部位は球部→肝外胆管7例、胃→肝内胆管3例、胃→仮性嚢胞5例、球部→仮性嚢胞1例、胃→主膵管1例、胃→腹腔神経叢1例であった。穿刺造影は全例(100%)で可能であった。処置はEUS-CD6例、EUS-HGS3例、EUS-CDS4例、EUS-RV3例、EUS-PD1例、EUS-CPN1例を施行し、EUS-HGSの1例はステント留置不成功となりPTBDを要したが他の16例(94.1%)では手技を完遂し治療効果が得られた。偶発症はEUS-RVの1例で胆管穿刺部からの胆汁瘻、EUS-HGSの1例で門脈血栓症を認めたが保存的治療で軽快した。【結論】EUSガイド下治療は有用な方法であると考えられた。今後、偶発症を起こさないための手技の工夫や処置具の改良が必要である。 |
索引用語 |
EUS-FNA, Interventional EUS |