セッション情報 一般演題

タイトル 162:

当院におけるC型肝炎三剤併用療法の導入時期による比較

演者 木村 睦海(札幌厚生病院 第三消化器科)
共同演者 小関 至(札幌厚生病院 第三消化器科), 髭 修平(札幌厚生病院 第三消化器科), 宮川 麻希(札幌厚生病院 第三消化器科), 荒川 智宏(札幌厚生病院 第三消化器科), 中島 知明(札幌厚生病院 第三消化器科), 桑田 靖昭(札幌厚生病院 第三消化器科), 大村 卓味(札幌厚生病院 第三消化器科), 佐藤 隆啓(札幌厚生病院 第三消化器科), 狩野 吉康(札幌厚生病院 第三消化器科), 豊田 成司(札幌厚生病院 第三消化器科)
抄録 【対象と方法】2011年12月から2012年10月までに当院にてペグインターフェロンα-2a(PEG-IFN)、リバビリン(RBV)、テラプレビル(TVR)による三剤併用療法を開始した69症例を対象とし、導入初期の34症例と、後期の35症例に分けて、背景因子・投与量・ウイルス動態等について検討した。PEG-IFN、RBV、TVRの初期投与量は原則、厚労省研究班のガイドラインに従った。【結果】1)背景因子;初期34例と後期35例の男性比率はそれぞれ50.0%(17/34)と62.9%(22/35)、年齢中央値は57歳(24~70歳)と62歳(40~71歳)、開始前のHCV-RNA量(LogIU/mL)は6.56(4.46~7.30)と6.68(5.21~7.57)、体重(kg)は62.9(46.0~88.1)と60.0(44.0~77.6)、IL28B(TT/TG,GG)は23/11と22/13、core70(wild/mutant)は9/23と12/18、前治療歴(初回/再燃/無効)は13/12/6と11/11/6、肝線維化(F3以上/F2以下)は7/25と14/17であった。TVR開始量(2,250/1,500/1,000) (mg/day)は22/12/0と11/22/2、RBV開始量(800以上/600以下)(mg/day)は18/16と11/24、PEG-IFN開始量(100以上/80以下)(μg/week)は24/10と17/18であった。2)治療後因子;初期34例と後期35例のTVR減量率は64.7%(22/34)と60.0%(21/35)であったが、中断率は44.1%(15/34)と11.4%(4/35)と後期群で低下した。RBV減量率は94.1%(32/34)と82.9%(29/35)、中断率は44.1%(15/34)と28.6%(10/35)。投与12週後までの体重当たりのTVR総投与量(g/kg)は2.22(0.67~3.17)と1.99(1.28~2.75)、RBV総投与量(g/kg)は0.50(0.16~0.91)と0.53(0.19~1.02)。HCV-RNAの陰性化率は投与4週後で76.5%(26/34)と83.9%(26/31)、24週投与終了から4週後で87.5%(21/24)と87.5%(14/16)であった。【結論】背景因子では肝線維化進展例が後期群に多く、TVR開始量は2,250mg群が初期群に多くみられた。治療後因子ではTVRの中断が初期群に多くみられた。ウイルス学的効果は導入時期によって明らかな差は認めなかった。三剤併用療法での薬剤量の調整に関して導入時期により違いのみられる傾向にあった。今後、投与基準の確立のために更なる検討が必要であると考えられた。
索引用語 テラプレビル, C型肝炎