セッション情報 | 一般演題 |
---|---|
タイトル | 治療経過中に大量下血を来たした腸間膜由来末梢性T細胞リンパ腫の1例 |
演者 | 山科 哲朗(函館市医師会病院 消化器内科) |
共同演者 | 岡和田 敦(函館市医師会病院 消化器内科), 熊谷 研一(函館市医師会病院 消化器内科), 室田 千晶(同病院 外科), 金井 錫基(同病院 外科), 黒川 貴則(同病院 外科), 金子 行宏(同病院 外科), 高橋 弘(同病院 外科), 本原 敏司(同病院 外科), 市村 健(同病院 放射線科) |
抄録 | 症例は61歳、男性。腹部腫瘤精査にて紹介を受けた。腹部CT検査では下腹部正中に約30mm×40mm大の腫瘍を認め、小腸原発のGISTを疑った。診断、治療のため当院外科で手術を行ったところ腸間膜由来の悪性リンパ腫(抹消性T細胞リンパ腫)と診断された。術後化学療法目的のため再度消化器科に転科し、CHOP療法を施行後2週間目に突然の大量下血を来たしショック状態に陥った。腹部CT検査では右下腹部に再発腫瘍を認め、腫瘍動脈の腸管への穿破による出血と診断された。直ちに動脈塞栓術が施行され止血に成功した。その後病態は安定し、再度化学療法を再開した。腹腔内原発の抹消性T細胞リンパ腫は比較的まれであり、また予後も不良とされており、定まった化学療法も未だ確立していないが、現在治療5クールを終了し再発腫瘍の縮小を認めている。今回は術後短期間で再発を来たし、腫瘍動脈の破綻にて大量下血を来すも動脈塞術にて止血し、現在も化学療法施行中の抹消型T細胞リンパ腫の1症例を経験したので報告する。 |
索引用語 | 腸間膜, 悪性リンパ腫 |