セッション情報 一般演題

タイトル

生分解ステントを使用した良性胆管狭窄の2症例

演者 松原 悠(札幌東徳洲会病院 消化器センター)
共同演者 齋藤 博哉(札幌東徳洲会病院 画像・IVRセンター), 巽 亮二(札幌東徳洲会病院 消化器センター), 好崎 浩司(札幌東徳洲会病院 消化器センター), 坂本 淳(札幌東徳洲会病院 消化器センター), 佐藤 龍(札幌東徳洲会病院 消化器センター), 網塚 久人(札幌東徳洲会病院 消化器センター), 木村 圭介(札幌東徳洲会病院 消化器センター), 太田 智之(札幌東徳洲会病院 消化器センター)
抄録 良性胆管狭窄に対する治療法として,チューブステント留置やバルーンカテーテルによる拡張術が行われているが,治療には長期間を要し,治療期間中に頻回にチューブ交換を行う必要がある.またメタリックステントの使用は一般的に抜去困難であり良性胆道狭窄では適応とならず,全長をカバーしたメタリックステントはその使用が通常経乳頭的アプローチに限られ,術後良性狭窄には適応となりにくい.生分解ステントは,生体内留置後3週間から分解が始まり6ヶ月で吸収され,一定のradial forceが得られる.このことにより大口径のチューブステントを長期間留置した場合と同じ効果が得られ,今後良性胆道狭窄治療の第一選択になりうると考える.良性胆道狭窄に対して生分解ステントを使用し,良好な経過を辿っている2例を経験したので報告する.症例1.40歳男性.胆嚢結石症に対してH19年に腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行.胆嚢管を術中操作で損傷したため損傷部位にTチューブを留置した.術後3週間でチューブ抜去,症状の増悪を認めず退院となった.その後H23年の検診で肝内胆管の拡張を指摘され当院を受診.画像検査にて後区域の拡張を確認した.経皮アプローチにて狭窄を拡張しステント留置したが,再狭窄を繰り返したためH24年12月同部位の拡張時に生分解ステントを留置した.経過は良好で再狭窄は認めていない.症例2.59歳男性,H25年胃癌に対して幽門輪胃切除+胆嚢摘出術を施行し,Roux-en-Y吻合にて再建を行ったが,退院一ヶ月後に発熱と嘔吐が出現し当院を受診し急性胆管炎の診断で入院となる.入院後行った腹部エコーにて総胆管と左右肝内胆管内に不整形の高エコー像が認められ,MRCPでも同領域に不整形なdefect像を認めた.経皮アプローチで内瘻化に成功し,経皮胆道鏡による観察で胆道内に黒色粘稠組織の充満を確認した.biliary cast syndromeと診断し,異物除去後狭窄部に生分解ステントを留置した.経過は良好で外来follow中である.
索引用語 biodegradable stent, benign biliary stricture