セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | pTS1膵癌42例の検討 |
演者 | 松森 友昭(手稲渓仁会病院 消化器病センター) |
共同演者 | 真口 宏介(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 高橋 邦幸(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 潟沼 朗生(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 小山内 学(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 矢根 圭(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 金 俊文(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 高木 亮(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 松本 和幸(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 権 勉成(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 友成 暁子(手稲渓仁会病院 消化器病センター) |
抄録 | 【目的】pTS1膵癌におけるpStageIとII-IVbの臨床的特徴を比較検討する。【対象と方法】1997年4月から2013年4月までに切除した浸潤性膵管癌228例中、pTS1膵癌42例(男女比 17:25、年齢中央値68(49-88))をpStageI(以下、I群)13例(31.0%)とpStageII-IVb (以下、O群)29例(pStageII 2、III 22、IVa 4、IVb 1)に分けて検討を行った。検討項目は1.腫瘍径と占拠部位、2.初発症状、3.発見契機となった画像検査、4.各種画像検査の腫瘤描出率、5.再発率・再発様式、6.予後、とした。【結果】1. 腫瘍径中央値はI群14mm(6-19)、O群18(8-20)。腫瘍占拠部位はI群 頭部7:体尾部6、O群 頭部13:体尾部16で有意差を認めなかった。2.初発症状は、I群:腹痛・背部痛4、無症状9(DM悪化3、Amy上昇2)、O群:腹痛・背部痛10、黄疸9、無症状10(DM悪化4、Amy上昇2、腫瘍マーカー上昇1)であり、I群で無症状が多かった。3. I群:US7(腫瘤指摘3、間接所見4)、CT6(腫瘤指摘3、間接所見3)、O群:US17(腫瘤指摘7、間接所見10)、CT9(腫瘤指摘5、間接所見4)、MRCP2、ERCP1であった。US・CTのいずれかで間接所見を指摘したのはI群:84.6%(11/13)、O群:96.6%(28/29)であった。5.観察期間中央値はI群37.4ヵ月(5.3-138.9)、O群29.1(3.0-95.6)であり、再発率はI群 46.2%(6/13)、O群51.7%(15/29)であった。再発様式はI群:切除断端再発2、リンパ節転移1のほか残膵再発3、O群:肝転移7、腹膜播種3、切除断端再発3、リンパ節転移1、残膵再発1であった。再発までの期間の中央値はI群 20.3ヵ月(5.1-47.1)、O群 9.9(2.1-73.1)であり、残膵再発例の再発までの期間はI群41.9ヵ月(5.1-47.1)、O群2.1であった。I群において残膵再発の頻度が高く、再発までの期間が長かった。6. 50%生存期間はI群63.6ヵ月、O群33.4ヵ月でI群において長かった。【結論】TS1膵癌の拾い上げにはUS、CTによる間接所見を含めた診断が重要である。pStageI症例には残膵再発に留意した経過観察を行っていく必要がある。 |
索引用語 | 早期膵癌, TS1 |