セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 当院における食道アカラシアに対する単孔式腹腔鏡手術の検討 |
演者 | 山本 和幸(KKR札幌医療センター 斗南病院 外科) |
共同演者 | 奥芝 俊一(KKR札幌医療センター 斗南病院 外科), 大場 光信(KKR札幌医療センター 斗南病院 外科), 森 綾乃(KKR札幌医療センター 斗南病院 外科), 岩城 久留美(KKR札幌医療センター 斗南病院 外科), 加藤 航司(KKR札幌医療センター 斗南病院 外科), 小野田 貴信(KKR札幌医療センター 斗南病院 外科), 境 剛志(KKR札幌医療センター 斗南病院 外科), 鈴木 善法(KKR札幌医療センター 斗南病院 外科), 川原田 陽(KKR札幌医療センター 斗南病院 外科), 北城 秀司(KKR札幌医療センター 斗南病院 外科), 加藤 紘之(KKR札幌医療センター 斗南病院 外科) |
抄録 | 【背景・目的】消化器疾患に対す腹腔鏡手術は手術侵襲や術後疼痛の軽減に寄与していた。一方で整容性においては腹腔鏡手術により満足度は上がってはいるものの、少しでも創を小さくしてほしいという患者側の要求はさらに強くなってきている。単孔式腹腔鏡手術は術後にほとんど創が目立たない手術で、当院では胆石、虫垂炎の良性疾患はもちろん、現在では胃癌、大腸癌などの悪性疾患にも導入し、安全に施行可能であることを示してきた。食道アカラシアの治療は薬物療法やバルーン拡張術が広く行われているが、それらに抵抗性の症例は手術適応となる。これまで我々は腹腔鏡下食道アカラシア根治術を18例に施行してきたが、今回、単孔式腹腔鏡手術につき従来の多孔式腹腔鏡手術との比較検討を行った。【対象】対象は2007年6月より2013年2月までに施行した食道アカラシア18症例。2007年6月から2010年10月までは多孔式腹腔鏡手術を10例、それ以降は単孔式腹腔鏡手術を8例施行した。【結果】年齢中央値は47(23-75)歳。平均手術時間は多孔式手術:単孔式手術の順(以下同)で236.7分:294.1分であった。平均出血量は5ml:5ml、術後平均在院日数11日:7.8日、合併症はいずれの症例にも認めなかった。全例で症状の改善を認めた。【考察】近年、外科的治療がバルーン拡張に比較し効果の点で優れていることが報告されており、特に単孔式腹腔鏡手術の低侵襲性を考慮すると、薬物療法の奏効例や手術拒否例、基礎疾患のための手術不能例を除いて、すべてのアカラシアが単孔式腹腔鏡手術の適応と考えられる。【結語】通常の多孔式手術に比較して手術時間は若干長くなる傾向はあるが、安全性を担保した上で単孔式手術を行うことは整容性の観点からも有用であると考えられる。 |
索引用語 | 食道アカラシア, 単孔式腹腔鏡手術 |