セッション情報 |
一般演題(専修医(卒後3-5年))
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タイトル |
Double Pylorusを伴った進行胃癌の1例
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演者 |
平田 裕哉(KKR札幌医療センター 消化器内科 ) |
共同演者 |
関 英幸(KKR札幌医療センター 消化器内科 ), 横山 文明(KKR札幌医療センター 消化器内科 ), 菅井 望(KKR札幌医療センター 消化器内科 ), 三浦 敦彦(KKR札幌医療センター 消化器内科 ), 藤田 淳(KKR札幌医療センター 消化器内科 ), 鈴木 潤一(KKR札幌医療センター 消化器内科 ) |
抄録 |
Double Pylorusは正常の幽門以外に胃と十二指腸が交通をきたした状態である。今回我々はDouble Pylorusに胃癌を合併した症例を経験したので報告する。症例は65歳男性、近医で胃潰瘍、高血圧、脂質異常症で経過観察されていた。胃潰瘍は難治性であり、2009年の内視鏡検査では胃と十二指腸の間に瘻孔を指摘されていた。今回3年ぶりに上部消化管内視鏡を行ったところ、胃癌を指摘され、当科紹介となった。当科で上部消化管内視鏡を施行したところ、噴門部から胃体下部小彎中心に前後壁に広がる3型進行胃癌を認め、胃体上部後壁と十二指腸球部に瘻孔形成が確認された。瘻孔部は器質化し、再生粘膜に被われていた。胃X線検査でも瘻孔、及び幽門の2か所から十二指腸球部に交通が確認され、Double Pylorusに進行胃癌を伴った症例と診断した。本症例のようにDouble Pylorusに進行胃癌を合併した症例は稀と考えられたので若干の文献的考察を加え報告する。 |
索引用語 |
Double Pylorus, 進行胃癌 |