セッション情報 一般演題(専修医(卒後3-5年))

タイトル

食道原発mucoepidermoid carcinomaの1症例

演者 斉藤 健太郎(市立札幌病院 外科)
共同演者 大島 隆宏(市立札幌病院 外科), 上坂 貴洋(市立札幌病院 外科), 西澤 竜矢(市立札幌病院 外科), 奥田 耕司(市立札幌病院 外科), 菊地 一公(市立札幌病院 外科), 武田 圭佐(市立札幌病院 外科), 大川 由美(市立札幌病院 外科), 三澤 一仁(市立札幌病院 外科), 佐野 秀一(市立札幌病院 外科)
抄録 <食道原発mucoepidermoid carcinomaの1症例>市立札幌病院 外科斉藤健太郎、大島隆宏、上坂貴洋、西澤竜矢、奥田耕司、菊地一公、武田圭佐、大川由美、三澤一仁、佐野秀一症例は73歳女性。嚥下困難を主訴に近医を受診し、上部消化管内視鏡により食道狭窄を指摘され、精査目的に当院消化器内科を紹介受診となった。上部消化管内視鏡では鼻孔より30-35cmの部位に潰瘍を伴う腫瘍性病変を亜全周性に認め、3型の食道癌が疑われた。上部消化管造影では胸部中部食道に最大長径25mm程度の陰影欠損を認めた。生検の病理検査で扁平上皮癌と診断された。造影CT検査では明らかな所属リンパ節転移や遠隔転移は認められなかった。以上により、中部食道癌(T2N0M0 cStageII)と診断され、2領域郭清を伴う食道亜全摘を施行した。手術検体の組織診断でmucoepidermoid carcinomaの診断であった。術後はADL低下からの回復に若干時間を要したが、経過は概ね良好で第67病日に退院となった。現在は外来でフォローしている。mucoepidermoid carcinomaは一般的には唾液腺や涙腺、気管支腺などに発生する腫瘍であり、食道癌には非常にまれで、その報告例も少ない。今回我々は食道原発のmucoepidermoid carcinomaの1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する。
索引用語 mucoepidermoid carcinoma, 食道癌