セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | Stage4の胃癌の術後6.5年後に初めて、大腸に再発癌が見つかった1症例 |
演者 | 河原崎 暢(札幌逓信病院 第一内科) |
共同演者 | 山本 洋一(札幌逓信病院 第一内科), 大瀧 敏裕(札幌逓信病院 第一内科), 小笹 茂(札幌逓信病院 第一内科), 立石 直(札幌逓信病院 外科), 近藤 伸夫(ジェネティックラボ 病理), 村岡 俊二(札幌厚生病院 病理), 河上 彩恵(札幌逓信病院 第一内科) |
抄録 | 【症例】75才男性。平成18年11月に3型胃癌の胃摘出手術を他院で施行されstage4と診断された。胃全摘を施行し、摘出病理所見は、UM pType3 por2>sig pSSでpP1だった。腹膜播腫部分は肉眼的には切除したが根治性が疑われ脾摘はしなかった。その後無治療で再発所見が無かったが、平成25年3月に大腸の脾わん曲部に非典型的な2型様腫瘍を指摘し生検でsigが検出され、4月22日に結腸切除+脾摘術をした。摘出標本は、結腸脾わん曲に30mmの2型様腫瘍で、sig~por2であった。脾被膜浸潤が主体で転移性を疑った。HE染色と免疫染色の結果6.5年前に摘出した胃癌と同一で転移性癌で矛盾が無いと判断された。【考察】2008年の日本胃癌学会総会での発表では、根治度A、Bで胃癌のstage3a以上は1~2年以内に再発した。Stage4の再発までの期間は、中央値7カ月(3~23カ月)であった。【結論】今回、我々は、術後stage4の胃癌と診断された患者が、その後再発症状は無く約6.5年後に大腸腫瘍を指摘され、大腸の術後病理所見で胃癌からの再発癌と診断された1症例を経験した。 |
索引用語 | 胃癌, 転移性大腸癌 |