共同演者 |
石川 麻倫(釧路ろうさい病院 内科), 立野 貴大(釧路ろうさい病院 内科), 澤田 憲太郎(釧路ろうさい病院 内科), 村中 徹人(釧路ろうさい病院 内科), 梅村 真知子(釧路ろうさい病院 内科), 加藤 励(釧路ろうさい病院 内科), 高坂 琢磨(釧路ろうさい病院 内科), 高橋 一宏(釧路ろうさい病院 内科), 曾我部 進(釧路ろうさい病院 内科), 太宰 昌佳(釧路ろうさい病院 内科), 小田 寿(釧路ろうさい病院 内科), 宮城島 拓人(釧路ろうさい病院 内科), 小林 清二(釧路ろうさい病院 外科), 小笠原 和宏(釧路ろうさい病院 外科), 高橋 達郎(釧路ろうさい病院 中央検査科) |
抄録 |
55歳男性。2006年12月直腸癌Rabに対して低位前方切除術D3郭清施行、術後病理組織結果はtub2,p ss-A,ly2,v1,pN1(251:1/14),stage3aでありR0切除であった。2009年11月のCTにて右肺に結節影出現、経過観察となったが2011年3月のCTにて増大あり転移と診断。同年4月右肺部分切除術施行し、病理組織結果は直腸癌肺転移の診断であった。2012年11月よりCEA上昇認めたため12月にPET-CT撮像したところ膵尾部に集積亢進を認めた。病理診断目的に2013年1月にEUS-FNA施行したところ直腸癌膵転移の診断に至った。同年3月膵尾部・脾切除(R0)施行し、術後病理組織結果も同様に直腸癌膵転移の所見であった。現在は直腸癌stage4 R0切除後として術後補助化学療法(XELOX)を施行中である。直腸癌膵転移の報告はまれであり、膵癌との鑑別が問題となる。本症例ではEUS-FNAにて術前に膵転移の確定診断に至った。若干の文献的考察を加え報告する。 |