セッション情報 | 一般演題(専修医(卒後3-5年)) |
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タイトル | 進行肝細胞癌患者に対するソラフェニブの治療効果と高血圧に関する検討 |
演者 | 平山 大輔(札幌医科大学消化器・免疫・リウマチ内科学講座) |
共同演者 | 阿久津 典之(札幌医科大学消化器・免疫・リウマチ内科学講座), 福田 昂一郎(札幌医科大学消化器・免疫・リウマチ内科学講座), 若杉 英樹(札幌医科大学消化器・免疫・リウマチ内科学講座), 志谷 真啓(札幌医科大学消化器・免疫・リウマチ内科学講座), 本谷 雅代(札幌医科大学消化器・免疫・リウマチ内科学講座), 高木 秀安(札幌医科大学消化器・免疫・リウマチ内科学講座), 佐々木 茂(札幌医科大学消化器・免疫・リウマチ内科学講座), 金戸 宏之(市立室蘭総合病院消化器内科), 米澤 和彦(市立釧路総合病院消化器内科), 矢和田 敦(函館五稜郭病院消化器内科), 安達 雄哉(市立小樽病院消化器内科), 篠村 恭久(札幌医科大学消化器・免疫・リウマチ内科学講座) |
抄録 | 【背景】ソラフェニブは進行肝細胞癌における標準治療となったがその治療効果予測は困難である。腎癌を中心にVEGF阻害薬で発症する高血圧が治療効果予測に有用とする報告が散見される。進行肝細胞癌のソラフェニブ治療における高血圧発症が治療予測因子に有用かをレトロスペクティブに検討した。【対象】2010年1月~2013年3月までに当科および当科関連施設でソラフェニブ投与を1ヶ月以上受けた進行肝細胞癌患者38例。【方法】高血圧の定義はソラフェニブ投与後に収縮期血圧が140mmHgあるいは拡張期血圧が90mmHg以上に上昇し、かつ血圧上昇が2日以上に渡って観察され内服治療が開始された場合とした。ソラフェニブ治療後高血圧発症した群を高血圧群、それ以外を非高血圧群とし、2群に分けて治療効果をレトロスペクティブに検討した。画像評価はmodified RECISTを用いて無増悪期間を評価した。【結果】ソラフェニブ投与開始後に高血圧定義を満たした症例は全体の58%であった。奏効割合は高血圧群と非高血圧群で比較すると高血圧群で有意に良い結果であった。無増悪期間中央値は高血圧群で183.5日、非高血圧群で46日であり高血圧群で長かった(P<0.01)。【結論】ソラフェニブ投与による高血圧発症は治療効果予測因子となり得る可能性がある。 |
索引用語 | ソラフェニブ, 治療 |