セッション情報 一般演題(専修医(卒後3-5年))

タイトル

結腸十二指腸瘻を形成したクローン病の1例

演者 佐藤 昌則(製鉄記念室蘭病院 消化器・血液腫瘍内科)
共同演者 藤井 重之(製鉄記念室蘭病院 消化器・血液腫瘍内科), 松野 鉄平(製鉄記念室蘭病院 消化器・血液腫瘍内科), 山田 充子(製鉄記念室蘭病院 消化器・血液腫瘍内科), 安部 智之(製鉄記念室蘭病院 消化器・血液腫瘍内科), 櫻井 環(製鉄記念室蘭病院 消化器・血液腫瘍内科), 黒田 裕行(製鉄記念室蘭病院 消化器・血液腫瘍内科), 前田 征洋(製鉄記念室蘭病院 消化器・血液腫瘍内科), 藤田 美悧(製鉄記念室蘭病院 同病理・臨床検査室), 仙丸 直人(製鉄記念室蘭病院 外科・呼吸器外科), 平子 匡(札幌医科大学 医学部 腫瘍・血液内科), 定免 渉(札幌医科大学 医学部 腫瘍・血液内科)
抄録 クローン病の局所合併症として、瘻孔形成は良く知られているが、その多くは回腸結腸瘻、回腸回腸瘻、回腸膀胱瘻であり、結腸十二指腸瘻は稀とされている。今回、我々は、上行結腸周囲に著明な炎症の波及を伴い、十二指腸と上行結腸との間に瘻孔を形成したクローン病の1例を経験したので報告する。
症例は、28歳男性。20歳時に肛門周囲膿瘍、敗血症にて発症し、クローン病の診断を受けた。以後、加療を継続していた。平成20年からはインフリキシマブによる治療を開始したが、腹痛や炎症所見などがなかなか改善せず、他の生物学的製剤なども試みたが、病状のコントロールが不良であった。
平成25年2月に貧血の進行を認めたことから、精査目的に入院。下部消化管内視鏡検査を施行した所、上行結腸に著明な腸管狭窄を認めた。ガストログラフィンによる造影を行った所、後腹膜への造影剤流出を認め、穿通が疑われた。また、十二指腸との瘻孔形成の可能性も示唆されたことから、後日、バルーンを利用した十二指腸造影を施行した所、上行結腸との瘻孔形成が確認された。
後腹膜の炎症が高度であり、瘻孔形成も認めたことから、当院外科で右半結腸切除術+瘻孔切離、漿膜筋層縫合を施行した。
若干の文献的考察を加え報告する。
索引用語 クローン病, 結腸十二指腸瘻