セッション情報 一般演題(研修医(卒後2年迄))

タイトル

胃癌膵転移の1例

演者 田川 愛(市立札幌病院 消化器内科)
共同演者 小池 祐太(市立札幌病院 消化器内科), 藤田 與茂(市立札幌病院 消化器内科), 遠藤 文菜(市立札幌病院 消化器内科), 小野 雄司(市立札幌病院 消化器内科), 中村 路夫(市立札幌病院 消化器内科), 工藤 俊彦(市立札幌病院 消化器内科), 永坂 敦(市立札幌病院 消化器内科), 西川 秀司(市立札幌病院 消化器内科)
抄録 【症例】60歳代,男性.【主訴】黄疸.【現病歴】2009年3月,胃癌(mucinous adenocarcinoma,T4aN3bM0, stageIIIc)に対して幽門側胃切除術(BillrothII法再建)が施行された.術後補助化学療法(TS-1/CDDP)4コース施行後に本人の強い希望があったため治療は終了となった.その後明らかな再発所見は認められなかったが,2012年1月,黄疸を主訴に当科を受診され精査したところ,腹部造影CTにて膵頭部に15mm程度の腫瘤性病変を認めた.原発性膵癌もしくは胃癌膵転移の可能性が考えられ,経皮経肝胆管ドレナージ後に手術が施行された.術中腹水迅速細胞診は陽性であり,その細胞診の結果から胃癌再発の可能性が第一に考えられたが、局所コントロール目的にPDが施行され,病理組織診により胃癌の膵転移と診断された.【考察】胃癌の膵転移はまれであり,手術適応となる症例は少ないとされている,本症例が手術適応になるかどうかは議論の余地が残るところではあるが,今回われわれは,胃癌に対して幽門側胃切除術後に膵頭部転移をきたし,切除された1例を経験したので若干の文献的考察を加えここに報告する.
索引用語 胃癌膵転移, 再発