セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
胃神経内分泌細胞癌(neuroendcrine carcinoma(NEC))6例の検討
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演者 |
中村 とき子(国立病院機構 北海道がんセンター消化器内科) |
共同演者 |
久保 智洋(国立病院機構 北海道がんセンター消化器内科), 佐藤 康裕(国立病院機構 北海道がんセンター消化器内科), 佐川 保(国立病院機構 北海道がんセンター消化器内科), 藤川 幸司(国立病院機構 北海道がんセンター消化器内科), 高橋 康雄(国立病院機構 北海道がんセンター消化器内科) |
抄録 |
[背景] 2010年消化管系のWHO分類が改訂され、消化管神経内分泌腫瘍(NET)に関して大きく分類が改訂された。その特徴はENETSの増殖能のグレード判定を基盤とし、増殖能を非常に重視しているところである。このうち、神経内分泌細胞癌(NEC)は稀な腫瘍であるため、新WHO分類にそって、NCCNとESMOの治療ガイドラインは作成されているが、本邦ではいまだ作成されておらず病態の解明が待たれている。[目的] 2003年4月から2011.12月までに当院において胃NEC6例を経験したので、臨床所見、経過について報告する。[結果] 年齢は58-81歳(平均71.8)、性別はすべて男性。進行度はstage IA /IIA /IIIA / IV: 1例 / 1例 / 2例/ 2例であった。stage IA 症例はESDを施行し38ヶ月無再発生存中、stage IIA 症例(T3,N0)は外科にて経過観察し、術後24ヶ月後に肝転移再発し、肝切除するも残肝再発した。stage IIIA 2症例のうち1例はNAC(CPT-11/CDDP2コース)後手術施行し、術後補助化学療法CPT-11/TS-1にて20ヶ月無再発生存中、もう1例は胃切除後CPT-11/CDDPにて術後補助化学療法施行し26ヶ月無再発生存中である。stage IVの 2症例のうち1例は手術し、術後補助化学療法CPT-11/CDDPにて66ヶ月無再発生存中である。もう1例は初診時高度の肝転移症例にてCPT-11+CBDCA 1コース後palliationとなった。[考察]胃神経内分泌細胞癌6例を経験し、症例数は少ないがCPT11+CDDP が著効しCRとなった症例を経験した。文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 |
神経内分泌細胞癌, 消化管 |