セッション情報 | 一般演題(専修医(卒後3-5年)) |
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タイトル | 044:切除不能進行再発大腸癌に対しレゴラフェニブを導入した5例についての報告 |
演者 | 澤田 憲太郎(釧路労災病院 消化器内科・腫瘍内科) |
共同演者 | 曽我部 進(釧路労災病院 消化器内科・腫瘍内科), 石川 麻倫(釧路労災病院 消化器内科・腫瘍内科), 立野 貴大(釧路労災病院 消化器内科・腫瘍内科), 八木澤 充貴(釧路労災病院 消化器内科・腫瘍内科), 村中 徹人(釧路労災病院 消化器内科・腫瘍内科), 高坂 琢磨(釧路労災病院 消化器内科・腫瘍内科), 梅村 真知子(釧路労災病院 消化器内科・腫瘍内科), 加藤 励(釧路労災病院 消化器内科・腫瘍内科), 高橋 一宏(釧路労災病院 消化器内科・腫瘍内科), 太宰 昌佳(釧路労災病院 消化器内科・腫瘍内科), 小田 寿(釧路労災病院 消化器内科・腫瘍内科), 宮城島 拓人(釧路労災病院 消化器内科・腫瘍内科), 島田 慎吾()釧路労災病院 外科) |
抄録 | <背景> 分子標的薬であるレゴラフェニブ(スチバーガ)はVEGFを中心とした腫瘍形成や腫瘍微小環境にかかわるキナーゼを阻害する経口マルチキナーゼ阻害薬であり、本邦では2013年5月に保険収載され、既存の標準治療が無効となった症例におけるサルベージラインの治療として使用が可能となっている。レゴラフェニブには手足症候群、高血圧などの特徴的な有害事象が多く出現するとされており、適切なマネージメントが必要である。 今回、当院で2013年5月のレゴラフェニブ保険収載後から2013年11月末時点でレゴラフェニブを開始した5例について、有害事象と有効性について検討を行ったので報告する。 <患者背景> 切除不能進行再発大腸癌患者5名に対してレゴラフェニブの投与が行われた。転移/再発:2/3。直腸/結腸:1/4。KRAS 変異なし/変異あり:1/4。転移臓器数2個/3個:2/3。高血圧併存例:2例。投与時PSは全例0であった。 <結果> 全例160mg/dayの標準投与量で投与が開始された。抗腫瘍効果としては、3例でIR/SD、1例でPD、1例がNEであった。無増悪生存期間中央値は2.79ヶ月、生存期間中央値は4.14ヶ月であった。有害事象としては、手足症候群grade3が1例、高血圧grade3が1例で認められた。高血圧併存の2例についてはレゴラフェニブ投与による悪化は認められなかった。 <結論> 当院におけるレゴラフェニブ投与症例についての検討を行った。少数例ではあるが、臨床試験の結果にほぼ準じた有効性を認め、毒性も管理可能であり、全例、大きな問題なく導入・投与可能であった。 |
索引用語 | 大腸癌, レゴラフェニブ |