セッション情報 | 合同ワークショップ「消化器疾患における診断治療困難例への対処」 |
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タイトル | 009:当院における術後再建腸管に伴う胆管炎・胆道結石症に対する治療の現況 |
演者 | 町田 卓郎(北海道消化器科病院 内科) |
共同演者 | 佐々木 清貴(北海道消化器科病院 内科), 碇 修二(北海道消化器科病院 内科), 木下 幸寿(北海道消化器科病院 内科), 藤澤 良樹(北海道消化器科病院 内科), 加藤 貴司(北海道消化器科病院 内科), 山田 裕人(北海道消化器科病院 内科), 中村 英明(北海道消化器科病院 内科), 加賀谷 英俊(北海道消化器科病院 内科), 目黒 高志(北海道消化器科病院 内科), 堀田 彰一(北海道消化器科病院 内科) |
抄録 | <はじめに>術後再建腸管における肝内・肝外胆管結石に対する治療は時に難渋することが多い。当院では、経皮経肝胆道ドレナージ術(PTBD)、ダブルバルーン小腸内視鏡下ERCP(DBE-ERCP)を行っている。当院における術後再建腸管に伴う胆管炎・胆管結石症に対する治療の現況について検討したので報告する。<方法>2008年1月から2013年10月までに当院にて治療を行った術後再建腸管に伴う胆管炎・胆管結石40例について検討した。<結果>40例中6例に対してDBE-ERCPを施行した。採石・ドレナージ可能であった症例は4例であり、2例は術後の癒着等のため胆管へのアプローチができずPTBDを施行した。PTBDは36例に対して施行し全例で成功した。さらにPTBD下に胆道結石の採石を施行したのは9例であった。うち、電気水圧採石術(EHL)を使用したのは3例であった。<考察>DBE-ERCPによる砕石が可能であれば、患者のQOL,治療期間の短縮などの点から第一選択となるのは言うまでもない。しかし、DBEにて到達困難な場合な場合も多く、また、採石困難な場合や、誤嚥などの合併症が危惧される場合には、PTBDによるドレナージ、採石も検討すべきと考えられた。さらに、経皮的採石術は、結石の把持が困難であったり、末梢胆管へ結石が移動するなど、難渋することが多く、経皮的胆道鏡(PTCS)下にEHLを用いて砕石するなど様々な治療方法を検討すべきと考えられた。 |
索引用語 | DBE-ERCP, PTBD |