セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 016:当院における経乳頭的胆管生検・細胞診の検討 |
演者 | 大和 弘明(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科) |
共同演者 | 山梨 香菜(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科), 木下 賢治(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科), 山本 桂子(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科), 小川 浩司(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科), 畑中 一映(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科), 山本 義也(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科), 成瀬 宏仁(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科) |
抄録 | 【目的】経乳頭的胆管生検・細胞診の成績と偶発症の検討.【対象と方法】対象は2011年4月~2013年4月の期間,ERCで胆管狭窄や胆管壁の不整を有する経乳頭的胆管生検・細胞診を施行した77症例(男性50例:女性27例),年齢中央値74歳(40-104歳).うち悪性胆道狭窄64例(手術例は最終病理診断,非手術例は生検・細胞診と画像診断で判定:胆管癌28例,胆嚢癌・胆嚢管癌5例,Vater乳頭部癌7例,膵臓癌15例,転移性膵腫瘍1例,肝細胞癌2例,胆管細胞癌3例,悪性リンパ腫3例),良性胆道狭窄13例(生検・細胞診,画像診断,6ヶ月以上の経過観察で悪性が否定された例:PSC疑い1例,IgG4関連疾患疑い4例,胆管炎8例),生検は片開き(片:外径1.95mm),両開き(両:外径2mm)鉗子か,一部で胆道鏡下,イントロデューサー式鉗子を用いた.胆汁細胞診は全例で,ブラシ細胞診は一部(39/91)で施行した.術後膵炎はcottonの重症度区分で判定した.【成績】検査回数のべ91回,中央値で1回(1-3),生検回数は中央値で5回(1-10),全例で組織診可能な検体を採取した.経乳頭的胆管生検の感度・特異度・正診率は57%・100%・64%で,胆汁細胞診・ブラシ細胞診の併用で61%・100%・67%とやや改善した.術後膵炎:なし55%(50/91),軽症(検査24時間後の血清AMYが正常値の3倍以上)39.6%(36/91),中等症2.2%(2/91),重症3.3%(3/91).初回乳頭:膵炎なしで46%(23/50),軽症で72%(26/36),中等症で100%(2/2),重症で:100%(3/3).乳頭処置:膵炎なしでEST施行:4,EPBD施行:3,軽症でEST施行:3,EPBD施行:1,中等症で乳頭処置なし:2,重症で乳頭処置なし:3.膵管処置(造影・ガイド・生検等)あり:膵炎なしで31,軽症で28,中等症で2,重症で2.生検鉗子:膵炎なしで片開きのみ:33,軽症で片のみ:19,中等症で片のみ:2,重症で片+両:3.偶発症は膵炎のみであった.【結論】経乳頭的胆管生検は胆汁・ブラシ細胞診併用で正診率がやや改善した.術後膵炎は初回乳頭で多く,片・両開き鉗子併用,乳頭処置なしで重症化する傾向があり,留意する必要あると考えられた. |
索引用語 | 胆管生検, 胆管狭窄 |