セッション情報 一般演題

タイトル 002:

胆管腫瘍栓を形成した大腸癌肝転移の一例

演者 成瀬 宏仁(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科)
共同演者 山梨 香菜(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科), 木下 賢治(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科), 山本 桂子(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科), 大和 弘明(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科), 小川 浩司(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科), 畑中 一映(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科), 山本 義也(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科)
抄録 症例は76歳、男性。2009.9月大腸癌stage4、多発肝転移にて、低位前方切除、肝部分切除術を施行した。術後補助化学療法として、mFOLFOX6 12サイクル施行後経過観察中、2012.3月CT上、肝S7に67mm、S4に37mmの転移が確認された。2012.4月からXELOXを開始し3コース施行して、2012.6月CT上肝転移縮小効果を認めたが、2012.7月閉塞性黄疸・胆管炎認められたため当科入院となった。腹部超音波検査、腹部CT検査にて、肝S7に直径65m程度の境界不明瞭な低吸収域と、以前より認めていた肝内胆管右前区域枝の拡張増強と胆管内に造影効果を有する結節を認めた。ERCPでは、肝内胆管前区域枝は閉塞し、IDUSにて管腔内を占拠する高エコー病変を認めた。胆汁細胞診にてClass5であったが、SPY Glassにて経口胆道鏡で観察すると、肝内胆管前区域に乳頭状に増殖した腫瘍が充満し、組織型確定の為、直視下に生検を施行して腺癌の所見であった、既知の大腸癌肝転移と離れた部位の腫瘍であり、免疫染色を施行したところ、CK7陰性、CK20陽性、CDX2陽性であり、大腸癌の胆管転移、腫瘍栓形成に伴う閉塞性黄疸と診断した。この為、内視鏡下ENBD留置して減黄、胆管炎制御後、EBS留置して化学療法を変更して継続した。大腸癌の肉眼的胆管内進展を認めた報告は少なく、多くは肝転移巣よりの連続的胆管内進展である。本症例は胆管腫瘍栓のみの形態を呈した希少な症例と思われ、文献的考察を加え報告する。
索引用語 胆管腫瘍栓, 大腸癌