セッション情報 一般演題

タイトル 013:

当院におけるEUS- Choledochoduodenostomyの成績

演者 小野 道洋(札幌医科大学 腫瘍・血液内科)
共同演者 林 毅(札幌医科大学 腫瘍・血液内科), 石渡 裕俊(札幌医科大学 腫瘍・血液内科), 櫻田 晃(札幌医科大学 腫瘍・血液内科), 三浦 翔吾(札幌医科大学 腫瘍・血液内科), 佐藤 勉(札幌医科大学 腫瘍・血液内科), 宮西 浩嗣(札幌医科大学 腫瘍・血液内科), 佐藤 康史(札幌医科大学 腫瘍・血液内科), 瀧本 理修(札幌医科大学 腫瘍・血液内科), 小船 雅義(札幌医科大学 腫瘍・血液内科), 加藤 淳二(札幌医科大学 腫瘍・血液内科)
抄録 【背景】中下部胆道悪性狭窄に対する標準的知慮うは経乳頭的ドレナージであるが、新しい治療法としてendoscopic ultrasound-guided choledochoduodenostomy(CDS)が普及しつつある。【目的】EUS-CDS安全性と効果を検討する。【方法】2013年11月までに当科でEUS-CDSを施行した症例を対象に後方視的に解析した。【結果】経消化管的な治療EUSを施行された49例のうち、EUS-CDSは10例(年齢中央値71歳(58-86)、男/女=6/4、原因疾患:膵癌/十二指腸癌/他臓器癌転移/IPMN胆管穿破=6/1/2/1、プラスチックステント/金属ステント=1/9)に実施された。EUS-CDSの選択理由は、乳頭到達不能かつ腹水貯留/乳頭到達不能かつPTBDを拒否/患者希望/経乳頭的ドレナージ無効=2/5/2/1であった。手技上のトラブルは6例に生じ、ワイヤーの穿刺針内でのスタック: 1、ワイヤーの乳頭方向への誤誘導: 2、機械的ブジー不能: 2例、胆嚢管誤穿刺: 1例であったが、各々、再穿刺、ブジー後の方向転換、通電ダイレーター/バルーン拡張の使用、再穿刺で克服可能であった。早期偶発症として胆管炎を3例で認めたが、2例がステント下端の方向変換で、1例が抗生剤投与で改善し、重篤な合併症は認めなかった。全例でステント留置が可能で、ドレナージ効果は良好であった。経口摂取は全例で可能であり、経口摂取再開までの期間は中央値2日(1~5日)であった。EUS-CDS後の観察期間中央値は61日(14~224日)で、閉塞・脱落などの後期偶発症は認めなかった。【結論】手技上の困難性はあるが、EUS-CDSは安全に施行可能で有効な治療法になり得る。
索引用語 EUS-CDS, 成績