セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
066:Helicobacter pylori 未感染胃癌の3例
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演者 |
大野 正芳(北海道大学 消化器内科) |
共同演者 |
津田 桃子(北海道大学 消化器内科), 大森 沙織(北海道大学 消化器内科), 高橋 正和(北海道大学 消化器内科), 松本 美櫻(北海道大学 消化器内科), 清水 勇一(北海道大学 消化器内科), 吉田 武史(北海道大学病院 光学医療診療部), 小野 尚子(北海道大学病院 光学医療診療部), 間部 克裕(北海道大学病院 光学医療診療部), 加藤 元嗣(北海道大学病院 光学医療診療部), 山本 純司(太黒胃腸内科クリニック), 中川 学(中川胃腸科クリニック), 中川 宗一(中川胃腸科クリニック), 坂本 直哉(北海道大学 消化器内科) |
抄録 |
胃癌発生にはHelicobacter pylori(以下HP)感染が関連していることは、広く知られているが、今回HP未感染胃癌(分化型癌2例、未分化型癌1例)を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。【症例1】40代男性、検診にて異常を指摘されEGD施行。体下部前壁に小さな潰瘍性病変を認め、生検の結果未分化癌であった。体部から胃角までRAC所見が認められ、尿素呼気試験(以下UBT)、迅速ウレアーゼ試験(以下RUT)、培養、鏡検、HP抗体は全て陰性であった。精査後、外科手術の適応と考え、幽門側胃切除を行った。最終病理診断はpor2>sig, MP pN0 M0 pStageIBであった。【症例2】50代男性、前庭部小弯に潰瘍性病変を認め生検の結果、分化型癌であった。体部から胃角までRAC所見が認められ、、UBT、RUT、培養、鏡検、HP抗体は全て陰性であった。EMRが施行され、最終病理診断はtub1,pT1a(M),ly0,v0,pLM(-),pVM(-)であった。【症例3】40代女性、体上部前壁に広範な白色調の隆起性病変を認めた。体部から胃角までRAC所見が認められ、、UBT、RUT、培養、鏡検、HP抗体は全て陰性であった。ESDが施行され、tub1,pT1a(M),ly(-),v(-),pHM(-),pVM(-)であった。H. pyloriの罹患率低下や除菌治療の普及により、今後はH. pylori未感染胃癌や除菌後胃癌に注目する必要がある。 |
索引用語 |
Helicobacter Pylori, 分化型癌 |