セッション情報 一般演題(研修医(卒後2年迄))

タイトル 152:

大腸癌原発巣および肝転移巣に対する腹腔鏡下同時切除術の検討

演者 加藤 拓也(北海道大学大学院医学研究科 消化器外科学分野I)
共同演者 皆川 のぞみ(北海道大学大学院医学研究科 消化器外科学分野I), 神山 俊哉(北海道大学大学院医学研究科 消化器外科学分野I), 本間 重紀(北海道大学大学院医学研究科 消化器外科学分野I), 柴崎 晋(北海道大学大学院医学研究科 消化器外科学分野I), 若山 顕治(北海道大学大学院医学研究科 消化器外科学分野I), 折茂 達也(北海道大学大学院医学研究科 消化器外科学分野I), 敦賀 陽介(北海道大学大学院医学研究科 消化器外科学分野I), 柿坂 達彦(北海道大学大学院医学研究科 消化器外科学分野I), 横尾 秀樹(北海道大学大学院医学研究科 消化器外科学分野I), 蒲池 浩文(北海道大学大学院医学研究科 消化器外科学分野I), 川村 秀樹(北海道大学大学院医学研究科 消化器外科学分野I), 高橋 典彦(北海道大学大学院医学研究科 消化器外科学分野I), 武冨 紹信(北海道大学大学院医学研究科 消化器外科学分野I)
抄録 はじめに)大腸癌原発巣及び肝転移巣に対し腹腔鏡下同時切除術を施行した4症例を検討した。 症例)年齢は33-78歳、男女比1:1、術前補助化学療法は施行せず手術可能であった。原発は結腸2例、直腸2例で、高位前方切除、左半結腸切除、ハルトマン手術、直腸切断術を行った。肝転移は1個―4個(平均3個)で、部分切除計11か所、尾状葉切除1か所施行した。肝切離は1例でhybrid法、3例は完全鏡視下で施行した。手術時間は363-624分(平均436分)、出血量は0-320ml(平均162ml)で術後は合併症を認めず、術後在院日数は10-20日(平均15日)であった。病理組織学的に原発、肝転移巣とも癌の遺残を認めなかった。術後補助療法は全例XELOXを施行した。1例は術後8か月で肝再発3個を認め、再切除術を施行し、再再発は認めない。他3例は無再発生存中である。2008-2013年に施行した開腹同時切除5例と比較し、腹腔鏡群で出血量が少ない傾向にあった(274 vs. 162ml)。まとめ)大腸癌肝転移に対する腹腔鏡下同時切除は低侵襲で、臨床的、組織学的にも許容できる結果であった。今後も長期的な成績の比較検討が必要であると考えられた。
索引用語 大腸癌, 腹腔鏡手術