セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
080:血球減少を伴う難治性C型慢性肝疾患に対するPSE併用後のTVR/PegIFN/RBV 3剤併用治療成績
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演者 |
馬場 英(北海道社会保険病院 消化器病センター) |
共同演者 |
古家 乾(北海道社会保険病院 消化器病センター), 小泉 忠志(北海道社会保険病院 消化器病センター), 定岡 邦昌(北海道社会保険病院 消化器病センター), 関谷 千尋(北海道社会保険病院 消化器病センター), 服部 淳夫(北海道社会保険病院 病理) |
抄録 |
【目的】脾機能亢進による血球減少症は, IFN治療成績の制約因子であり,一方PSEの効果と合併症や従来の PegIFN/RBV併用療法の限界など検討すべき問題点は多い. 今回,1型高ウイルス症例にPSE施行後,TVR/PegIFN/RBV 3剤併用治療行った成績を報告する.【対象と方法】2011年11月~2013年1月まで上記目的でPSEを施行し,その後3剤併用療法を導入した男性4例,年齢57-62才(range,以下同様)を対象とした.FibroScanによる肝弾性度(LS)は7.3-29.2 kPaであった.肝生検ではF2が2例で,他は未施行.PSEはコイルとスポンゼルを使用し,肝脾体積はCTにて測定した. 3剤治療は原則としてPSE後12Wの血球数安定期に導入した.治療歴はnaive/relapser/nonresponde が2/1/1 ,HCVRNA量は6.3-6.7 LIU/ml,IL28BはTT/TG が3/1,Core AA70はW/Mが 2/2 であった.【結果】PSE前/後の脾体積(ml)は,164.0-768.6/31.3-111.0で,梗塞率(%)は77.3-94.0であった.PSE前/IFN治療開始時の血球数は,白血球(/μl)が1280-5580/2940-6050,血小板(x104/μl)が4.3-8.0/12.4-18.2であった.HCVRNA陰性化時期は wks2/4がそれぞれ2/2であった.1例のみ36Wまで治療を延長したが,他は24Wで治療を完遂した.現在まで3例がSVR24,1例がSVR12を達成した.重篤な合併症は認めなかった.【考察】FibroScanは血小板低下例のF3以下を推定するのに有用と思われた.3剤併用療法の高い治療効果と合併症を鑑みて,適応症例の選択が重要であることが示唆された. |
索引用語 |
C型肝炎, PSE |